『バルザック 三つの恋の物語』(オノレ・ド・バルザック著/安達正勝訳/木原敏江画)の収録作「ロジーナ」への挿絵原画5点が、このたびフランス・パリのバルザック美術館(Maison de Balzac)に収蔵されました。フランスで本書を偶然見かけたという、美術館の方からの熱烈なアプローチによって実現。
バルザック美術館は、パリ16区の高級住宅街パッシー地区、セーヌ河畔を挟んでエッフェル塔を望む、バルザックが晩年を過ごした生家の建物を利用した公営美術館です。ヴィクトル・ユゴー記念館、ロマン派美術館と並んでパリにおける「三大文学館」のひとつとされ、バルザックに関連した絵画や美術品、原稿、初版本、愛用品などの資料を所蔵し、書斎がそのままの形で残されている観光名所です。
原画は今夏中展示される予定。パリに足を運ばれる機会がありましたら、ぜひお立ち寄り下さい。(その後はフランス国内における巡回展などにも定期的に出展予定)。
◆バルザック美術館(メゾン・ド・バルザック)
Maison de Balzac (paris.fr)
47, rue Raynouard 75016 Paris
メトロPassy駅、RER Boulainvilliers駅などから徒歩数百メートル
10:00~18:00(月・祝休業)
常設展入場無料
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美しい原画を忠実に再現した「カレイドインキ」を使用した特別装幀の美麗絵本も、好評発売中。
安達先生熟達の翻訳で、バルザックの「面白さ」もよくわかります。
『バルザック 三つの恋の物語』(オノレ・ド・バルザック著/安達正勝訳/木原敏江画)
フランスの文豪バルザックの「恋」をテーマにした三つの短編作品を、『物語 フランス革命』の安達正勝による訳と、『摩利と新吾』『杖と翼』の木原敏江による描き下ろしイラストで送る、豪華美麗でエレガントなイラスト絵本!