◆4月22日付毎日新聞では、持田叙子さん(日本近代文学研究者)が「都市再開発や大型量販店の台頭に消えたとびきりの夢の場所。これらかどう再生するのか。おしゃれな包装紙、広告チラシ、入り口の巨大レリーフなど多数の写真がなつかしく切ない」との言葉とともに紹介。
◆各地方紙に配信された伊藤重夫さん(経済ジャーナリスト)の書評では、「かつての幸福の原風景が時代のあだ花だったとすれば寂しい限りだが、これは何も百貨店業界に限ったことではない。本書は時代環境の変化に翻弄されるという、あらゆる業種や企業に共通する宿命を描いた作品だ」とされています。
◆5月14日付北海道新聞では、森永卓郎さん(経済アナリスト)が「著者が丹念に集めた資料を的確に整理した本書は、単なる読み物というよりも、未来に継承すべき重要な歴史的文献となることだろう」と最大限のお言葉で推奨。
その他各紙で紹介が続いております。
『百貨店の戦後史 全国老舗デパートの黄金時代』 (夫馬信一 著)
著名建築家による壮大でモダンな店舗ビル、華麗な売場とシャレた店員たち、先端のエレベーター・エスカレーター、ステータスを感じさせる包装紙、当時は「ご馳走」だった大食堂、飽くことなく楽しめる屋上遊園地......かつて「百貨店」はそこに行けばすべてが手に入る魔法の玉手箱であった。しかし戦後、日本経済の浮沈や社会情勢の移り変わりとともに、百貨店は激動の歴史をたどることになる――。
かつて隆盛を極めたものの今は消えてしまった全国各地11店の老舗デパートを徹底取材。関係者の証言や当時の新聞記事などをつぶさに取り上げつつ、その黄金時代から閉店までの興亡の歴史を日本の戦後史とともに振り返る傑作ノンフィクション。カラー口絵16頁。貴重図版300点以上掲載!