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2023年2月情報一覧です。

2023/02/28

図書新聞に『SFの気恥ずかしさ』の書評掲載

図書新聞2023年3月4日号に『SFの気恥ずかしさ』(トマス・M・ディッシュ 著/浅倉久志・小島はな 訳)の書評が掲載されました。

評者は岡和田晃(文芸評論家・作家)さんです。

「ディッシュの批評はマニアックな脱政治的注釈ではなく、まさしく状況への批判・批評にほかならならず、そう読むべき逸品なのである」

『SFの気恥ずかしさ(トマス・M・ディッシュ 著/浅倉久志・小島はな 訳)
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SFの限界と可能性を論じた表題作他、技巧とユーモアに満ちた書評・エッセイを集成。『歌の翼に』で知られるSF作家ディッシュの卓越した批評家としての面を堪能できる傑作評論集。解説=若島正

2023/02/28

日本経済新聞に『FDRの将軍たち』書評掲載

2023年2月25日の日本経済新聞書評欄に『FDRの将軍たち(上・下)』(ジョナサン・W・ジョーダン 著/中沢志保 訳)の書評掲載。

評者は塚本勝也さん(防衛研究所社会・経済研究室長)です。

「本書は戦時にあっても多様な利害の調整を図る政治家の在り方を考える上で非常に貴重な示唆を与えてくれる」

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パールハーバー攻撃により、孤立主義の眠りから覚めたアメリカ。フランクリン・ローズヴェルト大統領は、来るべき戦争において自らとともに国家の舵取りを担う、リンカーンの時代以来最高の「ライヴァルたちのチーム」を結成すべく、ヘンリー・スティムソン陸軍長官、アーネスト・キング提督、ジョージ・マーシャル将軍に白羽の矢を立てた――『ニューヨーク・タイムズ』紙ベストセラーの著者が、ローズヴェルト大統領の軍事指導者たちの実像と、大統領の権力の裏側を活写した、迫真の記録。



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ローズヴェルト、スティムソン、キング、マーシャル――性格も生い立ちも政治的立場もまったく異なっていた強烈な個性を持つこの4人は、歴史上最も壊滅的な戦争を通じて国を導き、アメリカが前例のない影響力を持つ新時代を切り開いてゆく。だが、そこに至る過程では、彼らを分断した数々の深刻な個人的・政治的相違を克服しなければならなかった。第二次大戦中のアメリカのリーダーたちを生き生きと描写し、戦勝がどのようにもたらされたのかについて深い洞察を求める、あらゆる人にとっての必読書。

2023/02/22

「SFが読みたい 2023年版」にて『マゼラン雲』海外部門30位

「SFが読みたい 2023年度版」(早川書房)にて、『マゼラン雲』(スタニスワフ・レム・コレクション)が海外部門30位に滑り込み。

他にも『地球の平和』、『兎の島』、『陽だまりの果て』『愚か者同盟』などがそれぞれ専門家の方々の支持を広げています。

コラム「SF出版各社2023年の刊行予定」においても、「スタニスワフ・レム・コレクション」の新刊などに触れていますので、お読みいただければ幸いです。

『マゼラン雲』(スタニスワフ・レム 著/後藤正子 訳/沼野充義 解説)
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レムが晩年まで、ポーランド国内での再版と外国語への新たな翻訳を拒み続けた幻の長篇がついに邦訳なる。映画『イカリエ-XB1』原作。





『地球の平和』(スタニスワフ・レム 著/芝田文乃 訳/沼野充義 解説)
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レムの最後から二番目の小説にして、〈泰平ヨン〉シリーズ最終話の待望の邦訳。







『兎の島』(エルビラ・ナバロ 著/宮﨑真紀 訳)
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現実と地続きに現出する奇怪な歪み、底知れぬ不安と恐怖を、
生理的嫌悪感を催すような濃密で冷たい筆致で描き切った、
現代スペインホラー文芸の旗手による11篇の鮮烈な傑作怪奇幻想短篇集!




『陽だまりの果て』大濱普美子 著)
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【第50回泉鏡花文学賞受賞!】
〈ないことないこと〉が書き連ねられた物語、この世の裏側に窪んだどこにもない場所。魅惑に溢れた異世界へ――
時空や他己の隔たりを超えて紡がれる、懐古と眩惑に彩られた幻想譚6篇を収録。




『愚か者同盟』(ジョン・ケネディ・トゥール 著/木原善彦 訳)
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デヴィッド・ボウイも愛読した、全世界200万部超のロングセラー&1981年度ピュリツァー賞受賞作、J・スウィフト、W・ギャディス、J・ヘラー、D・F・ウォレスの系譜に連なる、アメリカカルト文学史上の伝説的傑作にして、奇人変人たちが暴走する、爆笑《労働ブラックコメディ》が、ついに邦訳!!!

2023/02/22

国書刊行会創業50周年記念Tシャツ&トートバッグ販売店舗について

「国書刊行会創業50周年記念Tシャツ&トートバッグ」を現物展示販売している店舗は以下の通りです(2023年2月22日現在)。
なお、取り扱い期間は各店舗ごとに異なりますので、詳細は以下ウェブサイトのフェア開催書店リストをご覧ください。

また取り扱い店舗は今後も増える予定ですので、同じく以下サイトを随時ご確認いただければ幸いです。


※御注文取り寄せにつきましては、全国いずれの書店でも可能です。

【現物展示販売書店】
・ブックファースト新宿店(フェア期間終了後も取り扱い予定)
・ジュンク堂書店池袋本店(フェア期間終了後も取り扱い予定)
・オリオン書房ノルテ店
・ジュンク堂書店立川高島屋店
・紀伊國屋書店横浜店(フェア期間終了後も取り扱い予定)
・ジュンク堂書店藤沢店
・丸善津田沼店
・紀伊國屋書店梅田本店
・丸善京都本店
・ジュンク堂書店難波店
・ジュンク堂書店三宮店
・紀伊國屋書店広島店
・ジュンク堂書店福岡店

2023/02/09

「週刊読書人」に『SFの気恥ずかしさ』、「図書新聞」に『Gストリング殺人事件』、の書評掲載

◆2023年2月10日付「週刊読書人」に『SFの気恥ずかしさ』(トマス・M・ディッシュ/浅倉久志・小島はな 訳)の書評掲載。評者はSF作家の樋口恭介さんです。


「414ページある本文のどこを開いてもそこにいるのは豊かな知性とみなぎる情熱を原動力に、自らの美学を曲げることなく、誰の顔色もうかがうことなく、舌鋒鋭く世にあふれるSFをめった斬りにする、何かの達人めいた、一人の孤独な批評家の姿である」

◆同じく2月11日付「図書新聞」には『Gストリング殺人事件』(ジプシー・ローズ・リー/柿沼瑛子訳/山口雅也製作総指揮)の書評掲載。評者は江戸智美さん。

「ユーモラスな語り口で複雑な人間模様を反映した事件を描きつつ、犯行の根底に潜む偏見を示唆した作家ジプシー・ローズ・リーは、声なき人々に目を向け、社会に対して声を上げた先駆的女性としても注目されるべきだろう」

『SFの気恥ずかしさ』(トマス・M・ディッシュ/浅倉久志・小島はな 訳)
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SFの限界と可能性を論じた名講演「SFの気恥ずかしさ」をはじめ、新世代SF作家を批判してジョージ・R・R・マーティンに反論された伝説的評論「レイバー・デイ・グループ」、書評家として燃やすべき本について舌鋒鋭く語った「聖ブラッドベリ祭」、ディック作品に対する愛にあふれる『偶然世界』序文、そしてエイリアンに誘拐された体験記の書評が奇想天外な展開を見せる「ヴィレッジ・エイリアン」など、技巧とユーモアに満ちた書評・エッセイを集成。『歌の翼に』『アジアの岸辺』で知られるSF作家ディッシュの卓越した批評家としての面を堪能できる傑作SF評論集。〈ディッシュの文章には磨かれた知性があり、ユーモアがある〉若島 正(本書解説より)


『Gストリング殺人事件』(ジプシー・ローズ・リー/柿沼瑛子訳/酔眼俊一郎解説/山口雅也製作総指揮)
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一癖も二癖もある人間が出入りし、生々しい人間関係が渦を巻く猥雑を極めたバーレスクの世界を舞台に繰り広げられる、アメリカン・バーレスクの伝説的スターによる異色のミステリ、ここに開幕! クレイグ・ライス代作説を徹底究明した前説だけでもミステリ・ファンはMUSTの一冊。

2023/02/03

北海道新聞に『事物の感覚と魔術について』澤井繁男さん寄稿

2023年1月28日付「北海道新聞」に『事物の感覚と魔術について』の訳者澤井繁男さんが寄稿されております。

著者カンパネッラや本書刊行の時代背景について詳細に解説。

「本書は自然魔術師として「質を重んじる自然観」を重視し、ガリレイなどの「量を第一とする自然観」である近代自然科学の間を、二つの自然観と知に身を裂かれながら生きた逸材の書である。時代の転換期にはこうした人物が現れるものなのである」

『事物の感覚と魔術について』(トンマーゾ・カンパネッラ/澤井繁男 訳)

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神を戴き、天上界のマクロコスモスと地上界のミクロコスモスは照応する。「力」「愛」「知」を基本原理(プリマリタ)に、その視線は広く森羅万象へ――あらゆるものは「感覚」する。感覚なければ世界は混沌(カオス)と化する。神のもとに魔術は存在し、かたや似非魔術も存在し、カンパネッラはそれを暴く。魔術から科学へ、その移行期のルネサンス末期にあった「自然魔術」の大いなる隠微(オカルト)哲学体系。ヘルメス思想も色濃き、反アリストテレスの書。

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