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2022年10月情報一覧です。

2022/10/27

「週刊読書人」10月21日号に『ジゴマ』書評掲載

「週刊読書人」2022年10月21日号(第3461号)に『ジゴマ』(レオン・サジ/安川孝訳)の書評が掲載されております。

評者はフランス文学者の藤林道夫さん。

「大いに楽しんでもらいたい。フランス大衆文学を研究している訳者の丁寧で読み応えのある解説は、読後感にさらなる奥行きを与えてくれるだろう」

《ベル・エポック怪人叢書》
『ジゴマ』 下レオン・サジ /安川孝 訳)

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明治末から大正初年の本邦映画公開時に
空前の"ジゴマ・ブーム"を巻き起こした
フランス新聞連載小説の伝説的大ヒット作!
江戸川乱歩の怪人二十面相に影響を与えしダークヒーロー
久生十蘭の抄訳から幾星霜、ついに待望の完訳!

2022/10/19

《奇想天外の本棚》創刊記念・山口雅也さん×新井素子さん特別対談開催

シリーズ《奇想天外の本棚》創刊記念、山口雅也さん×新井素子さんの特別対談 が行われます。zoom使用によるオンラインイベントです(お客様の顔や声は出ません)。

★日時:11/19(土)14:00~。1週間のアーカイブ付きです(当日ご覧になれない場合は1週間いつでも御覧いただけます)。

★ご購入後に配信URLをダウンロードいただきます。イベント当日はその配信URLからご参加ください。

★詳細・購入はこちらのページから。

《奇想天外の本棚》山口雅也 製作総指揮
『九人の偽聖者の密室』(H・H・ホームズ/白須清美 訳)
9784336074010.jpg カルト教団告発の準備を進めていたウルフ・ハリガンは、教祖アハスヴェルから死を予言された翌日、窓も扉も施錠された書斎で殺害された。歴代密室ミステリ・ベスト10にも選出された都市伝説的ミステリ。







『Gストリング殺人事件』(ジプシー・ローズ・リー/柿沼瑛子 訳/酔眼俊一郎 解説)
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一癖も二癖もある人間が出入りし、生々しい人間関係が渦を巻く猥雑を極めたバーレスクの世界を舞台に繰り広げられる、アメリカン・バーレスクの伝説的スターによる異色のミステリ、ここに開幕! クレイグ・ライス代作説を徹底究明した前説だけでもミステリ・ファンはMUSTの一冊。

2022/10/12

『愚か者同盟』書評が10月1日付朝日新聞、「ハヤカワミステリマガジン」11月号に掲載

『愚か者同盟』(ジョン・ケネディ・トゥール/木原善彦訳)の書評が10月1日付朝日新聞に掲載されております。
評者は書評家・京都芸術大学専任講師の江南亜美子さん。

「メルヴィルの『書記バートルビー』では、主人公の労働放棄の態度の無垢(むく)性と得体(えたい)の知れなさが、不条理劇のなかで読者を魅了するが、イグネイシャスもその同系譜と考えてよさそう。スラップスティック小説が、ふと読者の思索を遠いところまで誘うのだ。」

★全文が朝日新聞「好書好日」のサイトで読むことができます。

また、「ハヤカワミステリマガジン」11月号でも風間賢二さんに御紹介いただきました。

「『不思議の国のアリス』や『トリストラム・シャンディ』などのノンセンスや滑稽文学を愛する読者に受けること必定のカルト作品」

『愚か者同盟』(ジョン・ケネディ・トゥール/木原善彦訳)
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デヴィッド・ボウイも愛読した、全世界200万部超のロングセラー&1981年度ピュリツァー賞受賞作、J・スウィフト、W・ギャディス、J・ヘラー、D・F・ウォレスの系譜に連なる、アメリカカルト文学史上の伝説的傑作にして、奇人変人たちが暴走する、爆笑《労働ブラックコメディ》が、ついに邦訳!!!

☆全世界200万部超の大ベストセラー
☆1981年度ピュリツァー賞受賞作
☆デヴィッド・ボウイが選ぶ100冊

2022/10/04

NHK「知っトク東北」にて『周辺からの記憶 三・一一の証人となった十年』紹介

NHK東北で放映されている特集コーナー、「知っトク東北」にて『周辺からの記憶 三・一一の証人となった十年 』(村本邦子 著)が紹介されています。

本書をきっかけとした取材がこちらで丁寧にレポートされていますので、ぜひお読みください。


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東日本大震災は、時代を共有するすべての人に大きな影響を与える歴史的出来事だった。被災地から離れた周辺部にいる私たちも、これを自分事として生き抜く必要があった。被災と復興の証人になろうとプロジェクトを立ち上げ、十年間、東北四県を訪れ、現地の人々と顔の見える関係を結び、それぞれの土地の豊かさとともに、被災がもたらした影響やそれを生き抜く今を記録してきた。本書は、それを、私の小さな物語として語ろうとするものである。

2022/10/03

大濱普美子『陽だまりの果て』が第50回泉鏡花文学賞を受賞!

第50回泉鏡花文学賞(金沢市主催・選考委員:五木寛之、村松友視、金井美恵子、嵐山光三郎、山田詠美、綿矢りさ各氏)が、9月29日の選考委員会にて大濱普美子『陽だまりの日々』に決定いたしました。おめでとうございます。


金井美恵子さんは、「不思議な空間のある想像力が、泉鏡花の世界に似通っている部分がとてもあって、泉鏡花賞の名前にふさわしい作品だと思う」「なぜ私たちが小説を読むのかということに応えてくれる小説」と絶賛。改めて、大濱さんの文学世界に触れていただければ幸いです。

『陽だまりの果て』(大濱普美子 著)
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〈ないことないこと〉が書き連ねられた物語、この世の裏側に窪んだどこにもない場所。魅惑に溢れた異世界へ――

時空や他己の隔たりを超えて紡がれる、懐古と眩惑に彩られた幻想譚6篇を収録。

〈傾聴ボランティア〉の派遣先で出会った老婦人の作り話とも真実ともつかない昔語りと、主人公の過去現在が絡み合う交感の物語。(「ツメタガイの記憶」)
行きつ戻りつ繰り返される、老人の記憶の窓に映る追想。(「陽だまりの果て」)
老いを意識し始めた主人公が姉御肌の老女と出会い、かけがえのないものを託される。(「骨の行方」)

● 皆川博子さん 推薦!
「表現は静謐でかろやかでさえあるのに、内在するのは深く重い生と衰と死と哀と慈である。
個が認識するものが細やかに巧緻に描かれるとき、一見ありふれた日常が、貌を変える。
現象のうわべに馴染んだ目には異様と映る、それこそが、真実の相であろう。
満ち足りた思いで読了した。」

『十四番線上のハレルヤ』(大濱普美子 著)
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宵闇の四つ辻、季節はずれの祭囃子、遠い記憶の手触り――夢と現が交錯する、奇妙でノスタルジックな幻想譚「ラヅカリカヅラの夢」「補陀落葵の間」ほか全6篇を収録。西崎憲・東雅夫推薦。
[推薦のことば]
●西崎憲(作家・翻訳家・アンソロジスト)
いつのまにか文中の風景を歩いている。本のなかの路地を歩き、家並みの隙間から空を眺める。本のなかには人もいて、隣にすわった少女が絵を見せてくれる。そしてどこが間違っているか指摘しろと云う。わたしには分からない。なにしろその間違い探しの絵は一枚しかないのだ。もう一枚はどこにあるか訊こうと顔をあげるが少女の姿はもうない――ずっと前からこういう小説が現れることをわたしは予期していた。そしてようやくいま作者の名前を突きとめた。大濱普美子。
●東雅夫(アンソロジスト)
巻頭の「ラヅカリカヅラの夢」から一気に惹きこまれた。萩原朔太郎「猫町」や佐藤春夫「美しい町」を想起しながら、市井の人々と人ならざるモノが物憂げに共棲する尽(すが)れた幻想市街図を堪能した。要するに、澁澤龍彦のいう「幾何学的精神」が、大濱普美子の小説には躍如としているのである。

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