図書新聞10/9付で『膠を旅する』が紹介されました。
評者は國學院大學講師平井倫行氏。
「日本画をして時に「膠絵」や「膠彩画」と呼称する場合があるのも、この特殊な絵画様式の
「伝統」において、膠が如何に、本質的存在として重視されているかが理解されよう」
「これまで「その物自体」に対する具体的な検証を受ける機会の少なかった膠の、画材として
の成立や特徴、生産(流通)ルート、歴史背景になどに向けられたアプローチはしかし、当初、
想像した以上に遥かに広い、豊饒な議論へ接続しており、(中略)一般の読者にも極めて多
くの思考材料を提示するものである」