西日本新聞10/2付で『骸骨』が紹介されました。
評者は詩人の河野聡子氏。
「どんな風に多彩なのか? たとえば幽霊が登場する物語ひとつとっても、よくある怪談で終わらない」
「霊の存在をめぐる会話から始まる死者の復讐の物語(「骸骨」)、高齢術で呼び出した霊に魅了さ
れ、振る舞いが次第に奇矯になっていく知人の話(「ウィブリィの霊」)、ノルウェイの山中で霊と人
が恋に落ち、恐ろしい結果がもたらされる話(「牧場小屋の女」)等、幽霊という主題ひとつとっても
様々な方法で料理されている」
「どれもアイデアと語りの巧みさで作品世界に引き込む。実に魅力的な「物語の詰め合わせ」である」