オーストリアの作家クレメンス・J・ゼッツ(1982年生)は、デジタル化された情報社会を生きる
人間の在りかた、認識の変容についてつねに深い考察を行い、新しい文学の形を次々と提案
しています。2019年ベルリン文学賞、2020年クライスト賞、2021年ビューヒナー賞とドイツ語
圏の主要な文学賞を総なめにしている話題の作家の個々の作品を手がかりに、ドイツ文学研
究者たちがアプローチの可能性を探り、作家自身も本テーマを俎上に載せて講演を行います。
(ゲーテ・インスティトゥートHPより)
◆日時:2021年9月25日(土) 15:30~
◆参加方法:オンライン
※ZOOMでの視聴となります。イベント詳細ページをご確認の上ご参加ください。
※事前申込不要、参加費無料。
イベント詳細ページ
【プログラム】
第一部 日本語発表(ドイツ語要旨配布あり)
15:30 開会の言葉
15:45 犬飼 彩乃(東京都立大学 助教)
クレメンス・J・ゼッツ『インディゴ』にみる世界の限界とフィクションの可能性
16:15 眞鍋 正紀(東海大学 准教授)
『女とギターのあいだの時間』を《前後撞着》と《アレンジメント》のあいだから読む
17:00 福岡 麻子(東京都立大学 准教授)
〈異〉なものを名づける ――クレメンス・J・ゼッツ『二人の兄弟 1988』における破局のディスクール
17:30 粂田 文(慶應義塾大学 准教授)
"Till"と"Tyll" ----語りの技術としての "バタフライ効果"
クレメンス・J・ゼッツとダニエル・ケールマンによる『ティル・オイレンシュピーゲル』 の焼き直し
18:00 休憩
第二部 ドイツ語発表(同時通訳あり)
18:30 レオポルト・シュレンドルフ(東京都立大学 准教授)
Mimetische Gewalt in Clemens J. Setz' „Till Eulenspiegel"-Adaption
(クレメンス・J・ゼッツ『ティル・オイレンシュピーゲル』翻案における身振りの暴力)
19:00 クレメンス・J・ゼッツ (作家)
トランスヒューマニズムについて(仮)
19:30 休憩
19:45 Q&A