週刊読書人7/9付で『爆弾魔』が紹介されました。
評者は愛媛大学名誉教授の木下卓氏。
「この作品がオスカー・ワイルドの『アーサー・サヴィル卿の犯罪』、シャーロック・ホームズの登場を告げる
コナン・ドイルの『緋色の研究』やアーサー・マッケンの小説などに及ぼしたと思われる影響にははかりしれ
ないものがある」
「時代背景を考慮に入れるなら、アイルランド独立運動、歪曲され偏見に染められたモルモン教等は避けて
通ることのできない同時代のの問題であると同時に、後者はこの作品のフィクション性を際立たせるものと
なっていることに気づくだろう」