・1/29付週刊読書人
評者は武蔵大学名誉教授の私市保彦氏。
「『回想録』と銘打っているとはいえ、多くの部分はバルザックの創作ではないかとも推測されている」
「法学部で学んだ法律家としての眼力を持ち、社会の矛盾のドラマを描きはじめることになるいかに
もバルザックらしい分析」
「バルザックの小説に垣間見せる「恐怖」の美学の原点がこの『回想録』にあることを思い知らされる」
・1/24付中国新聞、河北新報、1/10付神奈川新聞、山形新聞、岐阜新聞、静岡新聞、長崎新聞、南日本新聞、
1/9付山陰中央新報、1/3琉球新報、12/27大分合同新聞、上毛新聞、愛媛新聞、徳島新聞
評者は作家の小野正嗣氏。
「特権的でありながら呪われた職業にまつわるさまざまな逸話を語る」
「読んでいて飽きないのは、この回想録を描いたのが19世紀フランスの文豪バルザックだからか」
「死刑執行人制度について徹底的に調査し、実在の人物、サンソンになりきって語る。(中略)
映像が目に浮かび、場にふさわしい効果音と音楽が聞こえてきそうな描写は、俗っぽさと崇高
さが混在し、まさにバルザック!」