図書新聞11/14付で『ミック・エイヴォリーのアンダーパンツ』が紹介されました。
評者は作家の樺山三英氏。
「ユニークな着想と非線形思考の流れにどっぷり浸かるだけでも十分楽しめるが、この特異な作家の
来歴を知る手がかりとしても興味深く読めるだろう」
「一見悪ふざけに見える掌編群を貫く禁欲的秩序が見えてくる。それは創作において、決して独創を
誇らない態度だ。(中略)現代の技術環境において二番煎じでない表現などありえない。むしろ情報
をいかに血肉かしてゆくのかという過程にこそ、書き手の資質が問われている」
「綿密な風景描写と、それに触発された思考を掬い取るきめ細やかな書法からは、小説の言葉に対
する確固たる信頼が感じ取れる」