SFマガジン10月号で『ウィトゲンシュタインの愛人』『言葉の守り人』が紹介されました。
『ウィトゲンシュタインの愛人』(冬木糸一氏/書評家)
「地上で最後の一人になった女性が延々とタイプライターに打ち付けた日記というスタイルをとる終末SF」
「イメージでつながっていくような文章の連鎖が終盤にはとても美しく立ち上がる」
『言葉の守り人』(卯月鮎氏/書評家)
「森で待つ通過儀礼の数々が異国の読者である私たちを包み込み、その恵みと叡智を伝えてくる」
「マヤの神話が、変容しつつも現代に受け継がれていくのが語りの真髄」
デイヴィッド・マークソン/木原善彦 訳
定価 2,640円(本体価格2,400円)
地上最後の一人の女性が、海辺の家で暮らしながら、終末世界の
「非日常的な日常」をタイプライターで書き綴る......息をのむほど
美しい〈アメリカ実験小説の最高到達点〉。推薦=柴田元幸・若島正。
ホルヘ・ミゲル・ココム・ペッチ/吉田栄人 訳
エンリケ・トラルバ 画
定価 2,640円(本体価格2,400円)
「ぼく」は《言葉の守り人》になるために、おじいさんとともに夜の森へ修行に出か
ける。不思議な鳥たちとの邂逅、精霊の召喚儀式、蛇神の夢と幻影の試練......
神話の森を舞台に少年の通過儀礼と成長を描いた、呪術的マヤ・ファンタジー。