西日本新聞8/22付で『ウィトゲンシュタインの愛人』が紹介されました。
評者は詩人の河野聡子氏。
「本書では主人公がおかれた絶対的な孤独のなかで、意識がさまようままに言葉が紡がれる」
「いわゆる筋の通った物語はない。かわりに詩に似た別の理論が働ていて、これが繰り返され
た結果、独特の美しさにはっと胸を打たれる瞬間がくるのだ」
「この小説は、人間が世界それ自体と向き合うための特異なシミュレーションではないか、とも
思える」
デイヴィッド・マークソン/木原善彦 訳
定価 2,640円(本体価格2,400円)
地上最後の一人の女性が、海辺の家で暮らしながら、終末世界の
「非日常的な日常」をタイプライターで書き綴る......息をのむほど
美しい〈アメリカ実験小説の最高到達点〉。推薦=柴田元幸・若島正。