2020年、日本とチェコの交流100周年を迎えるにあたり、チェコ出身のアルフォンス・ミュシャ
(Alfons Mucha, 1860-1939)とエミール・オルリク(Emil Orlik, 1870-1932)の作品を通して、
芸術分野における東西交流の軌跡を辿ります。
ミュシャは、ジャポニスムに湧く世紀末のパリで、甘美な女性像のポスターを制作し人々を魅
了しました。その評判はすぐさま日本の作家たちに伝わり、絶大な影響をもたらしました。そし
て、版画家のオルリクは、ジャポニスムの潮流にふれて日本への憧れを募らせ、1900年から
翌年にかけて来日しました。浮世絵版画や日本画の技法を習うにとどまらず、日本の美術界
と交流を持ったことが注目されます。
本展では、背景としてのチェコのジャポニスムを紹介するほか、明治・大正期のグラフィック作
品などをあわせて展示します。互いに魅せられ、響きあった作家たちの共演をお楽しみください。
(岡山県立美術館HP)
◆会期:2020年1月4日(土曜日)~2月11日(火曜日・祝日)まで
※会期中、展示替を行います
・前期:2020年1月4日(土曜日)から1月19日(日曜日)
・後期:2020年1月21日(火曜日)から2月11日(火曜日・祝日)
◆会場:岡山県立美術館
〒700-0814 岡山市北区天神町8-48
TEL. 086-225-4800
◆開館時間:9時~17時(1月31日は19時まで開館)
・いずれも入館は閉館30分前まで
・月曜日休館(祝日の場合は翌火曜日)
◆観覧料:一般1200円/65歳以上1000円/高・大生800円/中学生以下無料
展覧会詳細ページ
https://okayama-kenbi.info/exh-20200104-mucha/
『ミュシャと日本、日本とオルリク』
千葉市美術館・和歌山県立近代美術館・岡山県立美術館・静岡市美術館 編
定価 2,750円(本体価格2,500円)
アール・ヌーヴォーの旗手アルフォンス・ミュシャと、浮世絵の技法を
学ぶために来日したエミール・オルリク。チェコ出身のふたりのアーティ
ストを軸に、寄せては返す"ジャポニスム″のうねりをたどる。