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『終わりなき探求』が各媒体で紹介されました。

更新日:2019/12/02

『終わりなき探求』が各媒体で紹介されました。

・東京新聞12/1付
  評者はアメリカ文学者の千石英世氏。
  「遍歴は実在の地を巡り、歴史的背景もリアルな世界史であるが、物語そのものはファンタジー小説
  のカラーに彩られている。(中略)ラブロマンスには生々しい肉感があり、社交界におけるやりとりに
  はメディア社会への痛烈な皮肉がある」
  「作中、物書きには二種類あるという一節。技巧や描写をこらして、それを使いこなす上手な書き手。
  一方、上手とはいえないが、書かずにはおれない書き手、つまり書く動機が自分自身にある書き手。
  本作はそんな後者の書き手の遺作たる風格がある」

TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/book/shohyo/list/CK2019120102000183.html

・東洋経済ONLINE
  本書の訳者戸田章子氏による解説が掲載されています。
  「遺作となった『終わりなき探求』で、ある編集者が主人公の作家に語る。「(作家は)暮らしのなかに
  あるものだけを書き、日常のありふれた光景や音、におい、感情など、さまざまな人生の状況が物語
  に織り込まれています。作品は生きて呼吸しています。この人は書かずにはおれないのです」。もち
  ろんこれは、バック自身の書き方に相違ない」
  「文名と社会的地位を手に入れたパール・バックをして、知識でははかり知れないものが最後に残った
  ということだろう。それが何かを探求してやまない心を、彼女は最後まで持ち続けていたのである」

東洋経済OMLINE
https://toyokeizai.net/articles/-/316228


9784336063687.jpg『終わりなき探求』
パール・バック/戸田章子 訳
定価 2,970円(本体価格2,700円)
ノーベル賞作家パール・バック未発表の遺作。作品は1973年
に死去する直前に書かれ、長らく行方不明。40年後、終焉の地
バーモンド州から遠く離れたテキサス州の貸金庫で発見される。

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