評者は書評家の豊崎由美氏。
「読み始めは会話中心の語り口にとまどうけれど、愚行につぐ愚行の全容が明らかになっていくにつれ、
笑ってしまうこともしばしば」
「悲劇と喜劇は表裏一体という読み心地が味わえる」「描かれているのが今日的な話題でもあるので、初訳の19年前よりも今の時代に響く小説」
ウィリアム・ギャディス/木原善彦 訳
定価 3,080円(本体価格2,800円)
超高密度文体で紡がれる黙示録的ゴシック・サスペンス!
全米図書賞受賞作『JR』の作家ギャディスによる、一軒の古いゴシック式
洋館を舞台に繰り広げられる、世界的陰謀と底無しの悪意が渦巻く狂騒劇。