毎日新聞9/8付で『ナチ 本の略奪』が紹介されました。
評者はサイエンスライターの内田麻理香氏。
「本書は、美術品に比べて注目されにくい、ナチの組織的な本の略奪の詳細に迫り、その意図を
白日の下にさらす」
「焚書には、ナチが反知性的な文化破壊者というイメージがつきまとう。しかし、ナチがヨーロッパ
中の図書館や古文書館から本を略奪したのは、「敵」の文芸文化やことばを滅ぼすためではなく、
「敵」の持つことばを研究するためであった」
「本の略奪の背後には、自分達の文化遺産を守るために命を懸けた人々のドラマがある。彼らは
本という文芸文化を奪うことは、その人から歴史と人間性、さらには記憶を奪う手段であることが
わかっていた」
毎日新聞WEB