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「フィンランド陶芸 芸術家たちのユートピア」巡回展開催

更新日:2019/07/12

フィンランド陶芸の萌芽として、19世紀末のアーツ・アンド・クラフツ運動の影響を受け、アイリス工房に
参加したアルフレッド・ウィリアム・フィンチ(1854-1930)などによる活躍が挙げられます。1930年代後
半からのフィンランドにおける陶芸制作の躍進は、フィンチによって基礎が築かれた美術工芸中央学校
での工芸教育が下地になりました。1932年に設立されたアラビア製陶所の美術部門では、設備の整っ
た環境で作家の自由な創作活動が認められていました。それはヘルシンキ郊外の巨大な磁器製作所
における、世界屈指の「スタジオ・ポタリー」とされ、実用的な器に留まらず陶彫や絵画的表現の陶板作
品など、多くの傑作が生み出されました。例えば、ビルゲル・カイピアイネン(1915-1988)やルート・ブ
リュック(1916-1999)などの色彩豊かで物語性のある陶板や造形的な作品は、特に1940年以降の厳
しい時代に国内外で人気を博します。彼らを含むアラビア製陶所の作家が多数出品した1951年のミラノ・
トリエンナーレでは、数々の作品が受賞、フィンランド陶芸が世界に知れ渡る契機となりました。
本展では、フィンランド工芸の世界的に著名なコレクターであるキュオスティ・カッコネン氏の所蔵作品か
ら、約130件によりフィンランド陶芸の豊かな世界をご紹介します。(大阪市立東洋陶磁美術館HPより)


日本フィンランド外交関係樹立100周年記念特別展
「フィンランド陶芸 芸術家たちのユートピア」展
    〒530-0005大阪市北区中之島1-1-26
    TEL.06-6223-0055  
◆会期:2019年7月13日(土)~10月14日(月) 
◆休館日:月曜日(ただし7/15、8/12、9/16、23、10/14は開館)、
     7/16(火)、8/13(火)、9/17(火)、24(火) 
◆観覧料:一般1,200円/高校生・大学生700円
     ※中学生以下、障がい者手帳などをお持ちの方(介護者1名を含む)、大阪市内在住の65歳以上の方
      は無料(証明書等提示) 
     ※特別展の料金で館内の展示すべてをご覧いただけます。 

展覧会詳細ページ


◎展覧会公式図録◎
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ハッリ・カルハ 監修/山口敦子 編集 
定価 2,484円(本体価格2,300円)
既成概念にとらわれない豊かな表現で人々を魅了し、世界的な
潮流を生み出したフィンランド陶芸。黎明期から最盛期ともいえる
1950~60年代まで、その全貌を137点の名作とともに体系的に
紹介する。

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