図書新聞4/6付で『JR』が紹介されました。
評者は早稲田大学教授の麻生享志氏。
「小説というより演劇のト書きのような文体から成る物語は、まるで日常会話をリアルタイムに再生
したかのうよう」
「リーマンショック以降現在のアメリカにも通じる様々な社会問題が、ブラックな笑いとともに想起さ
れる」
「資本主義社会を生きる人間の悲惨さを描いた点だけに留まらない。破滅的とも思える混乱のなか
に僅かではあるものの希望の灯火が残されているはずだと、ギャディスは作品を振り返る」
ウィリアム・ギャディス/木原善彦 訳
定価 8,640円(本体価格8,000円)
11歳の少年JRが巨大コングロマリットを立ち上げて株式市場に参入、
世界経済に大波乱を巻き起こす――!? 殊能将之熱讃の、世界
文学史上の超弩級最高傑作×爆笑必至の金融ブラックコメディ登場!