『日本後紀の研究』が各誌で紹介されました。
・日本国史 3月号
評者は活水女子大学国際文化学部教授細井浩志氏。
「後記は江戸時代以前に散逸して(中略)江戸時代には偽書が出回るなど、なかなか難しい資料で
ある。本書が後紀に正面から取り組んでくれたことで、これからの研究の進展が期待できよう」
「近世文学史の研究としても本書は価値があろう」
・皇學館論叢 平成30年2月号
評者は群馬大学名誉教授の森田悌氏。
「近世の学問興隆に関わり興味深く注目すべき業績」
「著者の研究により二十巻本『日本後紀』と『類聚日本紀』の関係について明解な断案が下されたのは
大きな成果」
・古文書研究 第86号
評者は宮内庁書陵部編修課の中村憲司氏。
「古代史研究者のみならず近世史研究者の関心を引く論考が収められている」
「三條西本全巻と塙版本の対照結果が一覧化されており、今後『日本後紀』写本を研究する者には至
便となろう」
・上智史学 2018年11月発行
評者は富士見丘中学高等学校教諭の関根淳氏。
「本書の内容は『日本後紀』のみならず史料の校訂や注釈作業全般に対する問題提起にもなってお
り、そのように読むことによって本書の広がりもみえてくる」
「丁寧な史料考証」
上智大学デジタルアーカイヴ
大平和典 著
定価 16,200円(本体価格15,000円)
真本『日本後紀』のテクストの問題と学説とを再検討し、近世期に
おける『日本後紀』の博捜とその復元事業の軌跡を二十巻本を中心
に丹念にたどる、手堅い史料研究。