中日・東京新聞8/13付で『ヘンリー・スティムソン回顧録』が紹介されました。
評者は明治大学名誉教授の越智道雄氏。
「彼を通してこそ歴史の筋肉組織が見えてくる。彼は、ローズベルトとトルーマンの陸軍長官
として欧亜の戦局を司り、ジョージ・マーシャル将軍はじめ周囲に集めた希有な人材を駆使
してパラダイムの礎を築いた」
「彼のお手本は、英国の植民地統治の「無私戦略」を突き詰める手法だった。しかし、戦略
的には日本は真珠湾よりパナマ運河空爆を選ぶべきだったとする軍略家の側面もあった」
「トランプの登場ゆえに、本書は改めてパラダイムの新たな意義をわれわれに突きつける」
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ヘンリー・L・スティムソン ックジョージ・バンディ
中沢志保・藤田怜史 訳
上・定価 4,968円(本体価格4,600円)/下・定価 5,184円(本体価格4,800円)
20世紀前半の半世紀近い間、アメリカ政府の要職に就き、数々の政策決定に
参画したヘンリー・スティムソンが、その生涯を多角的に語りつくした回顧
録。近現代史を知るうえで欠かすことのできない必読書。