朝日新聞6/18付で『異郷のモダニズム』が紹介されました。
評者は朝日新聞社編集委員の大西若人氏。
「驚くのは、30年代の写真を収めた第2章。ソフトフォーカスに光と影、水蒸気
の効果を生かし、印象派やミレーの農耕画のような、絵画主義の写真が続く。」
「大陸へのロマンを誘う効果もあったようだが、そもそもこんな芸術写真がかの
地で撮られていたことに驚く。」
「第3、4章では当初の予想通りに、「伸びゆく満州」風の、スタイリッシュだが、
宣伝に貢献する写真が並ぶ。芸術写真の後に見るだけに、一層ほろ苦い。」
朝日新聞DIGITAL
竹葉丈 編著/森仁史・井村哲郎 執筆/野口里佳 特別寄稿
定価 3,780円(本体価格3,500円)
満洲を含む中国各地を記録した『亜東印画輯』、淵上白陽と〈満洲写真作家協会〉
による芸術写真、プロパガンダを彩ったグラフ雑誌など、300 点を超える写真と
論考により満洲写真史の変遷をつぶさに跡付ける決定版。