毎日新聞1/22付で『エラリー・クイーン 推理の芸術』が紹介されました。
評者は英文学者、翻訳家の若島正氏。
「今回出たエラリー・クイーンの評伝は、そうした伝記ブームの流れの中でも、いわば真打ちあるいは名探偵の登場
に等しい」
「クイーンに関わる作品のすべてを、しばしば問題になるクイーン名義の代作も含めて、網羅してくわしく論じている
ところだ。それは、クイーンの作品を心から愛し、ダネイに小説作法の指導を受けたこともある、著者ならではの愛情
のしるし」
「犯罪小説全盛の現在のアメリカでは、クイーンの探偵小説はすっかり姿を消して忘れ去られている。日本のミステリ
愛読者には信じがたい事実だが、忘れられた作家をよみがえらせる評伝ほど、意義深いものはないはずだ」
毎日新聞WEB
フランシス・M・ネヴィンズ/飯城勇三 訳
定価 3,888円(本体価格3,600円)
本格ミステリの最高峰、エラリー・クイーン評伝の決定版。デビューから晩年まで
全作品を解説しながら多彩な活動を辿り、合作の内幕、代作問題の真相、知られ
ざる横顔まで新事実満載。詳細な書誌・邦訳リスト付き。図版多数。