2016年6月
2016年6月情報一覧です。
『異国の出来事』が図書新聞7/2付で紹介されました。
図書新聞7/2付で『異国の出来事』が紹介されました。
評者は京都大学大学院文学研究科准教授の森慎一郎氏。
「孤独を描かせるとトレヴァーはべらぼうにうまい。出会いが孤独を際立たせる。すれ違い、勘違い、そこに
生じるアイロニー。何気ない、しかし剃刀のように鋭い視点の切り返しが生み出すアイロニーの苦味は、
トレヴァーの旅の醍醐味だ。」
「トレヴァーは読者を、静かに、確かに、見たこともない場所へ連れていってくれる。本書に収められた十二
の旅はどれも保証つきだ。ただし警告もしておこう。ときにはすさまじい力業で、とんでもない場所まで引
きずられていくこともあります、と。」
『異国の出来事』 〈ウィリアム・トレヴァー・コレクション〉
ウィリアム・トレヴァー/栩木伸明 訳
定価 2,592円(本体価格2,400円)
イタリアや南仏のリゾート地、スイスの湖畔、イランの古都など、異国の地
を舞台に人間の愛おしさ、悲しさ、愚かさ、残酷さがむきだしになる――
〈世界最高の短篇作家〉トレヴァーの名人芸が冴えわたる傑作を選りすぐった
ベスト・コレクション!
『虚構の男』『人形つくり』『宇宙探偵マグナス・リドルフ』が 「SFマガジン8月号」で紹介されました。
『虚構の男』『人形つくり』『宇宙探偵マグナス・リドルフ』が「SFマガジン8月号」で紹介されました。
『虚構の男』
L・P・デイヴィス/矢口誠 訳 定価 2,376円(本体価格2,200円)
評者は書評家の冬木糸一氏。
「物語の前提/ジャンルがひっくり返るような啞然とする展開が続き、主人公のみならず
読者もまた現実感が揺さぶられていく。」
「国際サスペンスからSFまで様々な要素をてんこ盛りにした、いわば特殊な幻想小説だ。」
『人形つくり』
サーバン/館野浩美 訳 定価 2,592円(本体価格2,400円)
評者は文芸評論家の笹川吉晴氏。
「読みどころは怪異そのものもさることながら、その呪力に屈服し支配されていく主人公の
屈折した心理。」
「王道的な怪奇小説において、圧倒的な恐怖にただただ押し流されていく愉悦(マゾヒズム)
それ自体をテーマにしたような怪奇中篇集である。」
『宇宙探偵マグナス・リドルフ』
ジャック・ヴァンス/浅倉久志・酒井昭伸 訳 定価 2,592円(本体価格2,400円)
評者は本書の訳者でもある酒井昭伸氏。
〈ジャック・ヴァンス・トレジャリー〉シリーズについての紹介をされています。
また、特別企画として、〈ジャック・ヴァンス・トレジャリー〉シリーズの挿画を手掛けて
くださっている石黒正数氏による書き下ろしの宇宙探偵漫画も掲載されています。
〈スタニスワフ・レム・コレクション〉が朝日新聞6/27付で紹介されました。
朝日新聞6/27付で〈スタニスワフ・レム・コレクション〉が紹介されました。
文化・文芸の紹介欄で、作家スタニスワフ・レムが特集された中、
「ユーモアや実験精神など、レムの多面的な魅力がうかがえる格好の入門書」と紹介されています。
朝日新聞DIGITAL
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12429381.html?_requesturl=articles%2FDA3S12429381.html&rm=150
〈スタニスワフ・レム・コレクション〉
人間と地球外存在との遭遇をテーマに世界のSFの新たな地平を切り開いたポーランドの
作家スタニスワフ・レム。サイバネティクス、量子力学から、進化論や言語学などの最先
端の理論をふまえて構想され、SFのみならず、現代文学のあり方を模索しながら数々の
傑作を世に問うてきた作家の代表作を集成し、その全貌に迫るファン待望の作品集。
〚最新刊〛
スタニスワフ・レム
沼野充義/関口時正/久山宏一/芝田文乃 訳
定価 2,592円(本体価格2,400円)
ポーランドで刊行されたベスト短篇集をもとに『ロボット物語』や
泰平ヨンものから「マスク」他10篇を集成した新訳アンソロジー。
『新編 日本幻想文学集成』が毎日新聞6/26付で紹介されさました。
毎日新聞6/26付で『新編 日本幻想文学集成』が紹介されさました。
「明治から現代までの物故作家のうち幻想文学の小説家として重要な37人の作品を集めた。
1990年代に出た旧版を増補、再編集したもの。」
「新たに安部公房、倉橋由美子、中井英夫、日影丈吉の4人の作品を収録した増補巻を初回
配本の第1巻とした。」
毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20160626/ddm/015/070/038000c
『新編・日本幻想文学集成 ①』
安部公房/倉橋由美子/中井英夫/日影丈吉 著
安藤礼二/山尾悠子/高原英理/諏訪哲史 編
定価 5,400円(本体価格5,000円)
安部公房(安藤礼二編)、倉橋由美子(山尾悠子編)、中井英夫(高原英理編)、
日影丈吉(諏訪哲史編)を収める増補巻。虚構の論理で異世界を捏造した現代
の4作家を収録。幻戯の時空!
『チベット仏教発展史略』が中外日報6/10付で紹介されました。
中外日報6/10付で『チベット仏教発展史略』が紹介されました。
「本書最大の特徴は、13世紀に元の支配下で存在した13の地理的区分に言及する点。
1983年に出版された原著鬼才の地名や寺院名などを、現在通用する名称に変更して翻訳した。」
『チベット仏教発展史略』
王森/田中公明 監訳/三好祥子 翻訳
定価 9,504円(本体価格8,800円)
吐蕃末期からサキャ政権成立までチベット仏教の発展史を系統立てて解説。
「チベット十三万戸」に関する論考や、チベット仏教最大宗派ゲルク派の
始祖ツォンカパ研究の『ツォンカパ伝論』『ツォンカパ年譜』も収載。
『異国の出来事』が西日本新聞6/5付で紹介されました。
西日本新聞6/5付で『異国の出来事』が紹介されました。
評者は詩人の樋口伸子氏。
「優れた短編文学の醍醐味にあふれている。」
「ここに語られる12の旅先での話は、人生の一場面に控えめな照明を当て、人間の言動と心理の明暗を細やかに
映し出す。」
「読者は本の中の町々で、行きずりの男女、親子、夫婦、旧友など、年齢も関係もまちまちな人びとと知りあったり、
すれ違ったりしながら、ふだんは気づかない人間性の思いがけない露出に立ちあって、自分の来し方や今あること
も甘く苦くも思い直すにちがいない。」
『異国の出来事』 〈ウィリアム・トレヴァー・コレクション 2〉
ウィリアム・トレヴァー/栩木伸明 訳
定価 2,592円(本体価格2,400円)
イタリアや南仏のリゾート地、スイスの湖畔、イランの古都など、
異国の地を舞台に人間の愛おしさ、悲しさ、愚かさ、残酷さが
むきだしになる――〈世界最高の短篇作家〉トレヴァーの名人
芸が冴えわたる傑作を選りすぐったベスト・コレクション!
『縄文人の世界観』刊行記念トークイベント開催!
『縄文人の世界観』の刊行を記念して、著者の大島直行氏によるトークイベントを開催いたします。
《『縄文人の世界観』刊行記念トークイベント》
「なぜ縄文時代は1万年も続いたのか?」
◆日時:7月2日(土) 15:00~16:30
◆場所:函館蔦屋書店 2Fステージ
〒041-0802 北海道函館市石川町85-1
TEL:0138-47-2600
◆参加費:無料
◆定員:50名
◆申し込み方法:当日会場にて受付
【函館蔦屋書店イベントページ】
http://www.hakodate-t.com/event/10819/
『縄文人の世界観』
大島直行 著
定価 2,376円(本体価格2,200円)
縄文人は世界をどのように認識していたのか。見るものの心をゆさぶる
不思議な造形の土器や土偶にこめられた意味とは。諸学問の知見を援
用し、シンボリズムとレトリックを鍵に縄文人の世界観を明らかにする。
『新編 日本幻想文学集成』刊行記念トークイベント開催! ※受付終了
『新編 日本幻想文学集成』(全9巻)の刊行を記念し、本叢書の編者である芥川賞作家・
諏訪哲史さんを迎えて、東京堂書店神田神保町店にて、トークイベントを開催いたします。
澁澤龍彦を軸にして、日本における幻想文学の受容と発展の歴史をたどり、日本の幻想文
学がどのようなものか解き明かすとともに、日影丈吉・倉橋由美子をはじめとした『新編
日本幻想文学集成』所収の作家・作品について、縦横無尽に語っていただきます。
また、スペシャルゲストとして、やはり編者の一人である作家・山尾悠子さんも登壇!
またとない貴重な機会ですので、ぜひ、お運びください。
※定員につき受付は終了いたしました。
『新編 日本幻想文学集成』 (しんぺん にほんげんそうぶんがくしゅうせい)
幻視の作家たちが備える幻想の特質をあますところなく伝える、ユニークな文学全集!明治以降現代までの物故作家の中から、幻想文学の小説家として重要な作家を選出し、
全33巻構成で集大成した《日本幻想文学集成》。その旧版を4ないし5作家ごとに1冊に
まとめ、さらに新たな作家4人を追加した増補巻1巻とあわせた全9巻を《新編》として
刊行いたします。
計13人の編纂者が各作家を担当する責任編纂制で、文庫等に未収録の埋もれた名品、
知られざる傑作も数多く収め、また、各巻には編纂者による斬新な解説も収録。
『新編 日本幻想文学集成』(全9巻)刊行記念トークイベント
《澁澤龍彦のいる文学史 『新編 日本幻想文学集成』の刊行を記念して》
◆出演:諏訪哲史さん(作家)
◆スペシャルゲスト:山尾悠子さん(作家)
*聞き手:本シリーズ編集担当・礒崎純一(国書刊行会出版局長)
◆日時:2016年7月16日(土)14:30開場、15:00開始(17:00終了予定)
東京都千代田区神田神保町1-17
TEL.03-3291- 5181
◆参加費:800円(要予約・ドリンク付)
◆参加方法:参加ご希望の方は店頭または電話にて、『新編日本幻想文学集成 刊行トーク
イベント参加希望』とお申し出いただき、名前・電話番号・参加人数をお知
らせください。〈TEL.03-3291- 5181〉
また、専用応募フォームからの受付も承っております。
〈専用応募フォーム〉http://www.tokyodo-web.co.jp/contact/#hall28
※イベント当日と前日は、電話にてお問い合わせ下さい。
※当日13:00より1階レジカウンターにて受付を行います。
イベントチケットは6階入口にて回収致しますので、そのままお持ちください。
【イベント当日のお願い】
※整理券をお持ちでない方の入場はできません。当日は必ず整理券をお持ちください
※イベント中の写真・録音・動画の撮影およびWEB配信はお断りさせていただきます
※お席は、ご来場順の自由席です
【東京堂書店神田神保町店 イベント告知ページ】
http://www.tokyodo-web.co.jp/blog/?p=11628
【出演者紹介】
諏訪哲史 (スワテツシ)
1969年名古屋市生まれ。國學院大学文学部哲学科卒業。恩師は独文学者の故種村季弘。
2007年小説「アサッテの人」で群像新人文学賞・芥川賞受賞。著書に『アサッテの人』
『りすん』『ロンバルディア遠景』(すべて講談社刊)、『領土』(新潮社)ほか。
山尾悠子 (ヤマオユウコ)
1955年、岡山市生まれ。同志社大学文学部国文科卒。著書に『夢の棲む街』『仮面物語』
『オットーと魔術師』『角砂糖の日』『山尾悠子作品集成』『ラピスラズリ』『歪み真珠』
『夢の遠近法』ほか。
安部公房/倉橋由美子/中井英夫/日影丈吉 著
安藤礼二/山尾悠子/高原英理/諏訪哲史 編
定価 5,400円(本体価格5,000円)安部公房(安藤礼二編)、倉橋由美子(山尾悠子編)、
中井英夫(高原英理編)、日影丈吉(諏訪哲史編)を収める増補巻。
虚構の論理で異世界を捏造した現代の4作家を収録。幻戯の時空!
〈ドーキー・アーカイヴ〉刊行記念トークイベント開催!
5月より刊行開始となりました、新海外文学シリーズ<ドーキー・アーカイヴ>。
この謎に満ちたシリーズについて、責任編集の若島正・横山茂雄の両氏と、
ゲストとして、奇才の芥川賞作家である円城塔さん、藤野可織さんのお二人を
迎えて、たっぷりとかたりつくします。
◆日時:2016年7月3日(日)14時~
◆場所:MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店7F Salon de 7
〒530-0013
大阪府大阪市北区茶屋町7-20 チャスカ茶屋町
◆入場料:500円※定員40名
※お電話もしくは店頭にて、ご予約を承ります。
入場料につきましては、当日会場にてお支払い頂きます。
お問い合わせ:MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店 06-6292-7383
【MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店イベントページ】
http://honto.jp/store/news/detail_041000019071.html?shgcd=HB300
〈ドーキー・アーカイヴ〉全10巻
『虚構の男』
L・P・デイヴィス/矢口誠 訳
定価 2,376円(本体価格2,200円)
唖然とする展開、開いた口がふさがらなくなるラスト......
早すぎたジャンルミックス作家L・P・デイヴィスによる
ストーリー紹介厳禁のサプライズ連打小説!本邦初訳。
『人形つくり』
サーバン/館野浩美 訳
定価 2,592円(本体価格2,400円)
独特のエロティシズムと精緻な文章で綴られた、徹底
した被支配関係から生じる恍惚と恐怖......謎の英国
作家サーバンによる戦慄の幻想譚を2篇収録。本邦初訳。
『縄文人の世界観』が朝日新聞6/9付で紹介されました。
朝日新聞6/9付で『縄文人の世界観』が紹介されました。
評者は朝日新聞記者の山吉健太郎氏。
「「数千年も昔の人々世界観などわかるはずがない」などの反論を受けながらも、
筆者は強い確信のもと。本書でさらに徹底した読み解きに挑む。」
「われわれ現代人は「美しさ」や「機能」という観点で土器や土偶を評価しがちだが、
縄文人にはそのような概念はなかったと指摘」
「縄文人の世界観だけでなく、現代人の世界観も考える機会になりそうだ。」
『縄文人の世界観』
大島直行 著
定価 2,376円(本体価格2,200円)
縄文人は世界をどのように認識していたのか。見るもの
の心をゆさぶる不思議な造形の土器や土偶にこめられた意味とは。
諸学問の知見を援用し、シンボリズムとレトリックを鍵に縄文人の
世界観を明らかにする。
書泉グランデ「『映画論叢』バックナンバーフェア」開催中
神田神保町・書泉グランデにて、「『映画論叢』バックナンバーフェア」好評開催中!
日本映画関連誌の中でも、屈指のマニア度・本格度を誇る『映画論叢』の 〈書泉グランデ フェア棚〉
バックナンバーが勢揃いする、貴重な機会です。どうぞこの機会をお見逃しなく。
(初期の号には、在庫切れの商品もございます)。
◆期間:2016年6月1日(火)〜7月18日(祝・月)
◆場所:書泉グランデ3F 映画コーナー
〒 101-0051 東京都千代田区神田神保町1丁目3-2
TEL 03-3295-0011
書泉グランデ フェア告知ページ
https://www.shosen.co.jp/fair/35687/
映画ファンの為の、映画ファンが作る雑誌。
空気の中に霧散してしまう彼等無欲なファンたちの言論を、少しでも活字に残したい。
そんな思いが茲に結実した。
肝要なのは、他の雑誌に書けないこと、で構成される点だ。
従って新刊紹介、有名監督の作家論&作品論等は本誌とは無縁である。(本誌編輯長)
〈映画論叢〉シリーズ
日本映画マニア必携、メジャーの映画言論を挑発する本格映画誌。
【最新刊】
『映画論叢 41』
丹野達弥 編
定価 1,080円(本体価格1,000円)
河合映画・新興キネマで活躍した由利健次インタビュー。
紹介されてこなかった原節子の素顔。原一民による増村
保造、神代辰巳の演出術。『ファンタジア』にみるディズニー
の実験精神。戦時下松竹京都潜入ルポ。等々、秘話満載。
『縄文人の世界観』が各紙で紹介されました。
『縄文人の世界観』が各紙で紹介されました。
・5/21福島民友
・5/22山梨日日新聞、日本海新聞、岩手日報
・5/28沖縄タイムス
・5/29山陽新聞、信濃毎日新聞、中国新聞、河北新報、熊本日日新聞、山陰中央新報、
福井新聞、愛媛新聞、徳島新聞、神奈川新聞、宮崎日日新聞、京都新聞、
山形新聞社、神戸新聞
評者は批評家の若松英輔氏。
「長年の研究に裏打ちされた態度で臨み、確かな手応えのあったことを意欲的に描き出そうとする。」
「著者は狭義の専門の壁を越え、異分野の先達の思索に導かれながら、日本の古の世界を論じることで、
かえって時空を超えた、多様な文化の淵源となる場所にふれようとする。」
『縄文人の世界観』
大島直行 著
定価 2,376円(本体価格2,200円)
縄文人は世界をどのように認識していたのか。見るものの心を
ゆさぶる不思議な造形の土器や土偶にこめられた意味とは。
諸学問の知見を援用し、シンボリズムとレトリックを鍵に
縄文人の世界観を明らかにする。