評者は国際政治学者で同志社大学長の村田晃嗣氏。
「「ラーメン」の物語に一貫して流れているものがあるとしたら、これが矛盾した食べ物だということだ。(中略)
「ラーメンは起源は中国だが、原料はアメリカで、象徴性ということでは日本なのだ」と、著者は喝破している。」
「本書は身近な食べ物を縦横無尽かつ学際的に論じている。そこには、国だけでなく階級や性、年齢、民族
性といった様々なレベルが内包されている。」
YOMIURI ONLINE
http://www.yomiuri.co.jp/life/book/review/20160112-OYT8T50096.html?from=tw

ジョージ・ソルト/野下祥子 訳
定価 2,376円(本体価格2,200円)
アメリカ人歴史学者が明らかにするラーメンの歴史。機密扱いだった占領軍の
文書や多くの資料を駆使して、ラーメンが労働者の食べ物から世界の「Ramen」
へ飛躍した経緯と、国際政策が「食」に及ぼす影響を検証する。