評者は翻訳家、幻想文学研究家の風間賢二氏。
「いずれも鉄道や蒸気機関車にまつわる怪異奇譚だが、発射体の威力を振るって
自然を貫通して時間と空間の抹殺者たる蒸気機関車に対する賛歌である。つまり、
運動とスピード、未来派の文学だ。」
「二〇年代モダニズム文藝思潮の流れでとらえても非常に興味深い」
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ステファン・グラビンスキ/芝田文乃 訳
定価 2,592円(本体価格2,400円)
「ポーランドのポー」「ポーランドのラヴクラフト」の異名をとる、ポーランド
随一の恐怖小説作家が描く、幻視と奇想に満ちた鉄道怪談集。鋼鉄の
蒸気機関車が有機的生命を得て疾駆する、本邦初訳14の短篇小説。