日経新聞6/28付で『恋と夏』が紹介されました。
評者は青山学院大学教授の富山太佳夫氏。
「かりにも過疎文学とでも呼べるようなものがいつか出現することがあるとするならば、この作品はその先駆け
と評価されるに違いない。」
「『恋と夏』の中心にあるのは、文学の重要なテーマとして今も愛されている不倫問題なのだ。この作品は不倫
小説なのだ。ただ、それが騒々しい悲劇やドタバタ劇にたどりつくことはなく、アイルランドの静かな風景の中
に消えてゆくのである。」
日本経済新聞 WEB
http://www.nikkei.com/article/DGXKZO88613150X20C15A6MY6001/
『恋と夏』 〈ウィリアム・トレヴァー・コレクション〉
ウィリアム・トレヴァー/谷垣暁美 訳
定価 2,376円(本体価格2,200円)
孤児の娘エリーは、事故で妻子を失った男の農場で働き始め、恋愛をひとつも
知らないまま彼の妻となる。そして、ある夏、一人の青年と出会い、恋に落ちる――
名匠トレヴァーによる極上のラブ・ストーリー、最新長篇作登場。