読書人5/22付で『棗と柘榴』が紹介されました。
評者は中国近現代史研究者で京都光華女子大学教授の澤井律之氏。
「本書を読むと尉が故郷のこと、中国大陸のこと、さらにそれらを包括する激動の中国近現代史に
折々に如何に思いを馳せてきたかがよくわかる。」
「尉天驄は1970年代の台湾における、「郷士文学」のオルガナイザーとして知られる。(中略)本書
『棗と柘榴』はそんな気骨のある文学者の心象風景を綴った短篇集である。」
『棗と石榴』
尉天驄 著/葉蓁蓁・伊藤龍平 訳
定価 2,376円(本体価格2,200円)
時代のうねりに翻弄される中国の庶民の姿を、温かなユーモアと、
冷徹な現実の厳しさを交えながら、ノスタルジックな筆遣いの中
に描いた、現代台湾文学のオピニオン・リーダーであり、写実文
学、郷土文学の旗手による作品集。