2014年7月
2014年7月情報一覧です。
『映画の奈落』が毎日新聞7/27付で紹介されました。
『映画の奈落』が毎日新聞7/27付で紹介されました。
「脚本家、高田宏治と川内組長の出会い、感性までの曲折、現実の事件へ
変容していく様を、高田ら関係者への取材と脚本資料をもとに検証、や
くざ映画史にそびえる名峰の裏側を描く。」
「製作現場の熱気がムンムンと伝わってくる。」
「「奈落に堕ちる覚悟でつくらなければ、観客はついて来なえへん、奈落
の淵に足をかけた映画だけが現実社会の常識や道義を吹っ飛ばすんや」。
高田の心意気が胸に突き刺さる。」
伊藤彰彦 著
定価 2,592円(本体価格2,400円)
公開後モデルとなった組長が映画と同じシチュエーションで
殺害された実録やくざ映画の極北『北陸代理戦争』(深作欣
二監督、高田宏治脚本、1977年東映京都作品)をめぐる男た
ちの戦い。関係者への直接取材と緻密な脚本分析によって浮
き彫りにする、映画という魔の奈落に迫るドキュメント!
《加藤まさをの乙女デザイン展》開催
《加藤まさをの乙女デザイン展 華やかなる大正抒情画家たち
~夢二、かいち、華宵、春佳~》
壺の中の妖精、花に宿る愛らしい少女の顔・・・。
はかなげで時に危うい気配すらのぞかせる、ちょっと不思議なキャラクターたちは、ロマンチックな乙女世界を描き大正から昭和初期にかけて爆発的な人気を博した加藤まさをが、その活躍の初期に手がけたものです。
立教大学在学中の大正8(1919)年、上方屋平和堂から出版された絵はがきでデビューしたまさをは、少女雑誌を舞台にアンニュイでセンチメンタルな風情の乙女像をくりかえし描き、「まさを調」というイメージを確立したのですが、本展では、「まさを調」が生まれるより前、そのみずみずしい感性がほとばしる、初期絵はがき作品に特に重点を置いています。花びらに包まれた妖精、愛くるしい小さな子ども、机や樹木、果ては地面にまでも大胆にしなだれかかる嘆きの乙女たちは、ただ「かわいい」というだけでは収まりきらない、どうにも腑に落ちないような奇妙な余情を醸し出し、私たちの視線を惹きつけて離しません。
これらの絵はがきには、にじみやぼかしといった透明水彩独特のあわく微妙な色調を美しく再現する、当時最先端の印刷技術が用いられている点も重要です。この最新技術の導入と使用インクへのこだわり様は、私製絵はがき大ブーム時代における出版者と受容者双方の熱狂ぶりを体現しており、本展は、大正乙女たちの「絵はがき文化」を理解するという点においても、画期的な展覧会だと言えるでしょう。
今回は、大正期を中心とする加藤まさをの絵はがきや挿絵、楽譜、詩画集とともに、竹久夢二、小林かいち、高畠華宵、中原淳一、蕗谷虹児ら、大正・昭和初期の抒情画家たちの「乙女デザイン」とも言うべき作品、併せて約190点をご紹介いたします。この機会に、ぜひ、香りたつ大正ロマンの世界をご堪能ください。
◆会期:2014年8月2日(土)-9月15日(月・祝)
◆会場:武蔵野市立吉祥寺美術館
〒180-0004
東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目8番16号 FFビル7階
TEL 0422-22-0385
◆開館時間:午前10時~午後7時30分
◆休館日:8月27日(水)
◆入館料:100円(小学生以下・65歳以上・障害者は無料)
『映画の奈落』がキネマ旬報8月号で紹介されました。
キネマ旬報8月号で『映画の奈落』が紹介されました。
評者は映画監督、脚本家の内藤誠氏。
「この本は危険で、めっぽう面白い」
「今後も俎上にのぼった映画関係者の間で話題となって、議論が百出するだろう。」
「シナリオの準備稿と決定稿の比較検討をしたあげく、ロケーション・ハンティン
グにまで言及しているので、映画製作に関心のある者には興味深いはずである。」
伊藤彰彦 著
定価 2,592円(本体価格2,400円)
公開後モデルとなった組長が映画と同じシチュエーションで
殺害された実録やくざ映画の極北『北陸代理戦争』(深作欣
二監督、高田宏治脚本、1977年東映京都作品)をめぐる男た
ちの戦い。関係者への直接取材と緻密な脚本分析によって浮
き彫りにする、映画という魔の奈落に迫るドキュメント!
書泉グランデ「『映画論叢』全点フェア」 開催中
神田神保町・書泉グランデにて、「『映画論叢』全点フェア」好評開催中!
日本映画関連誌の中でも、屈指のマニア度・本格度を誇る
『映画論叢』のバックナンバーが勢揃いする、貴重な機会です。
また同時に、国書刊行会の映画関連本も同時販売しています。
ぜひお運び下さい。
◆日時:2014年7月1日(火)〜8月31日(日)
◆場所:書泉グランデ3F
〒 101-0051 東京都千代田区神田神保町1丁目3-2
TEL 03-3295-0011
日本映画マニア必携、メジャーの映画言論を挑発する本格映画誌。
【最新刊】
丹野達弥 編
定価 1,080円(本体価格1,000円)
名画座支配人たちへのインタビュー第一回 文芸坐・鈴木昭栄「岡本
明久監督による東映東京撮影所史」。女優ルーペ・ベレス伝。動物モ
ノというジャンルを完成させたアーサー・ルービン監督再評価。
全勝映画の成立。等々。
『完訳 エリア随筆Ⅰ』がサンデー毎日8/3号で紹介されました。
サンデー毎日8/3号で『完訳 エリア随筆Ⅰ』が紹介されました。
評者は翻訳家の古屋美登里氏。
「独創的で機知に富み、豊富な知識に支えられた思索」
「本書の半分近くを占める藤巻明の註釈と解説はすばらしく、英国文学の
豊かさを伝える知の宝庫、これを咀嚼しているだけでも楽しい。」
チャールズ・ラム/南條竹則 訳/藤巻明 註釈
定価 2,592円(本体価格2,400円)
古今東西におけるエッセー文学の最高峰、ラムの「エリア随筆」
待望の新訳。望みうる最高の翻訳で、エリア正篇・続篇の完訳
を4分冊で刊行。詳細な注付き。第1巻には「人間の二種族」
「除夜」他、全15編を収録。
『映画の奈落』が週刊文春7/17号で紹介されました。
週刊文春7/17号で『映画の奈落』が紹介されました。
評者はライターの鈴木智彦氏。
「著者は川内(モデルになった組長)の肉声を書き起こし、暴力団関係者を口説き落とし、
映画関係者を絨毯爆撃し、事件とシナリオを付き合わせて『北陸代理戦争』の奈落を執拗
に解体する。」
「嫉妬するほど濃厚なドキュメント」
伊藤彰彦 著
定価 2,592円(本体価格2,400円)
公開後モデルとなった組長が映画と同じシチュエーションで
殺害された実録やくざ映画の極北『北陸代理戦争』(深作欣
二監督、高田宏治脚本、1977年東映京都作品)をめぐる男た
ちの戦い。関係者への直接取材と緻密な脚本分析によって浮
き彫りにする、映画という魔の奈落に迫るドキュメント!
【追悼上映 鬼才 鈴木則文 〜下品こそ、この世の花〜】開催
2014年5月に亡くなった鬼才鈴木則文監督の追悼上映が開催されます。
1956年に東映京都撮影所入社、1965年『大阪ど根性物語 どえらい奴』で監督デビュー。
以後、任侠もの・コメディ・ポルノ・アクション・漫画原作もの等々あらゆるジャンルの
娯楽映画を監督、ヒットメイカーとして活躍。『トラック野郎』シリーズ(全十作)の他、
『関東テキヤ一家』『エロ将軍と二十一人の愛妾』『不良姐御伝 猪の鹿お蝶』『聖獣学
園』など多くの作品を手掛けてきた監督の軌跡をたどる、選りすぐりの28作品を一挙上映!
《追悼上映 鬼才 鈴木則文 〜下品こそ、この世の花〜》
◆期間:7/17(木)〜7/30(水)
◆場所:新文芸座
東京都豊島区東池袋1-43-5 マルハン池袋ビル3F
池袋駅東口徒歩3分
Tel: 03-3971-9422
◆料金:一般1300円/ 学生1200円/友の会1050円/
シニア・身障者・小学生以下(3歳以上)1050円/ラスト1本850円
【上映作品】
『緋牡丹博徒 一宿一飯』『大阪ど根性物語 どえらい奴』『忍者武芸帖 百地三太夫』
『すいばれ一家 男になりたい』『エロ将軍と二十一人の愛妾』『徳川セックス禁止令
色情大名』『不良姐御伝 猪の鹿お蝶』『聖獣学園』『トラック野郎 御意見無用』
『トラック野郎 爆走一番星』『トラック野郎 望郷一番星』『トラック野郎 天下御免』
『まむしの兄弟 恐喝三億円』『女番長ブルース 牝蜂の逆襲』『トラック野郎 度胸一番
星』『トラック野郎 男一匹桃次郎『コータローまかりとおる!』『伊賀野カバ丸』
『大奥十八景』『忍びの卍』『温泉みみず芸者』『温泉スッポン芸者』『トラック野郎
一番星北へ帰る』『パンツの穴』『トラック野郎 熱風5000キロ』『トラック野郎 故
郷特急便』『文学賞殺人事件 大いなる助走』『華麗なる追跡』『びんばりハイスクール』
【トークショー】
・21日(月)13:55〜 愛川欽也さん、澤井信一郎監督のトークショー
・27日(日)13:15〜 掛札昌裕さん(脚本家)のトークショー
・30日(水)21:45〜 トークショー
〈トークゲスト〉小久保利己監督
柳下殻一郎さん(映画評論家)
真魚八重子さん(映画ライター)
司会:小川晋さん(桜美林大学芸術文化学群 専任助手)
※急遽トークショーが追加決定した場合は時間変更がございます。予めご了承ください。
※スケジュール詳細はこちら
小社書籍『トラック野郎風雲録』も会場にて販売いたします。
是非、お運びください!
鈴木則文 著
定価 2,592円(本体価格2,400円)
ギンギラギンの11トン満艦飾トラックが日本列島を爆走する!!
涙と笑い、義理と人情、下ネタとお色気、アクションとメロド
ラマ──すべてが渾然一体となった奇跡のエンターテインメン
ト、大ヒット娯楽映画シリーズ『トラック野郎』。いまだファ
ンの心をつかみ続ける映画の魅力を監督自ら綴る痛快回想録!
『岸辺なき流れ』が新潮8月号で紹介されました。
新潮8月号で『岸辺なき流れ』が紹介されました。
評者は訳者の1人でもある安家達也氏。
「この小説は一言でまとめてしまえば、第一部の「木造船」で起きた事件と謎を前提に、
主人公たちの同性愛の関係が、様々な男女によって危険にさらされるというものである。
だが、インモラルな面はそれだけではない。こうした過程で語られるさまざまな挿話の
なかで繰り返し現れる墓や棺や死のイメージには、腐敗や死体保存といった感覚的に嫌
悪感を催させるような描写がリアルに加えられる。(中略)他にも一見本筋とは関係な
いように思われる寓話的エピソードの挿入で、神秘的、迷宮的な雰囲気が高められてい
る。」
「かくしてこの小説の主人公は、時間流れのなかで、絶対に避けることができない消滅に
対して、男同士の愛(友)情と音楽によって抵抗しようとあがいているのである。」
ハンス・ヘニー・ヤーン 著
沼崎雅行/松本嘉久/安家達也/黒田晴之 訳
定価 6,264円(本体価格5,800円)
ユリシーズ』『失われた時を求めて』と並び称される
20世紀文学の大金字塔が、半世紀の歳月を掛けて遂に
翻訳なる!ひとりの作曲家を主人公に、人間と宇宙の
謎と深淵、生存と死の深奥の根拠に迫る一大大河小説。
白鳥あかねさんのインタビューが週刊読書人7/11号で掲載されました。
週刊読書人7/11号で『スクリプターはストリッパーではありません』の
著者、白鳥あかねさんのインタビューが掲載されました。
『スクリプターはストリッパーではありません』という書名の由来から、
監督たちとの思い出など、まるで書籍の続きのようなピソードが数多く
語られています。
白鳥あかね 著
定価 3,024円(本体価格2,800円)
日活黄金期の〈渡り鳥〉シリーズでは斎藤武市、日活ロマンポルノ
では神代辰巳の女房役として活躍したスクリプター白鳥あかねのイ
ンタビュー集。波瀾万丈の〈スクリプターから見た戦後日本映画史〉。
『アラブからこんにちは』著者ハムダなおこ氏講演会のお知らせ
『アラブからこんにちは』の著者ハムダなおこ氏が、
ご自身にも縁の深い山形県最上町で講演会を行います。
お近くの方は是非、お運びください。
最上町町制施行60周年記念・平成26年度人権啓発活動活性化事業
【人権講演会〜アラブ・イスラーム社会の日常から〜】
◆日時:平成26年7月16日 (水)
午後1時10分~
◆場所:最上町立最上中学校 体育館
・ 午後1時までにお入りください。
・ 体育館入口をご使用ください。
◆講師:ハムダ なおこ氏(日本UAE文化センター代表・エッセイスト)
主催/最上町・新庄人権啓発活動地域ネットワーク協議会
◆お問い合わせ:最上町役場 町民税務課(住民係) ・ 交流促進課
☎0233-43-2111(代表)
※無料・予約不要 どなたでも聴講できます。
[ハムダなおこ氏 プロフィール]
1989年 早稲田大学文学部文芸科 卒業
1990年 UAE男性と国際結婚し、UAE移住(3男2女を授かる。)
(UAE:アラブ首長国連邦の通称名)
2004年~ UAE社会についてのエッセイ『アラブからこんにちは』の執筆を始める。
2005年~09年 アラブ・イスラーム社会についての勉強会を主宰
2008年 独力で日本UAE文化センターを創設
日本文化をUAE社会に、UAE文化を日本社会に発信し続ける。
2012年 エッセイ『祖母のはなし』が第8回文芸思潮エッセイ賞を受賞
(祖母も母も山形県最上町の人)
2013年 国書刊行会から『アラブからこんにちは』を出版
他に翻訳書『シャヒード100の命』(インパクト出版社)がある。
ハムダなおこ 著
定価 1,728円(本体価格1,600円)
日本が原油の9割を依存するUAEに嫁いだ日本女性が、
20年余の体験から知られざる湾岸中東生活を語る。
想像を超えた気候、迷信、宗教、人々の考え、生活
習慣、女性など、子育てと地域活動から深く観察するエッセイ。