読書人4/25号で『隠れた花』が紹介されました。
評者は城西国際大学客員教授でアメリカ文学者の小林富久子氏。
「専ら中国通として知られていたバックが、ヒロインに日本人女性を配し、主な舞台も
日本というこの小説を、戦後程ない一九五二年に書いていたことを知り、驚きを感じ
る日本人も多いのではなかろうか。」
「本書の出版を契機に、ポピュラージャンルを巧に織りあわせつつ、ラディカルな主張
を展開していたバックの見直しが行われるよう期待したい。」
パール・バック 著/小林政子 訳
定価 2,268円(本体価格2,100円)
ノーベル文学賞作家パール・バックの日本未刊小説。
アメリカ人将校との愛に生きた日本女性の数奇な運命。
愛、偏見、差別、心にうごめく欲望や葛藤、人物描写。
時代が変わっても普遍のテーマが魂を揺さぶる。バック
の日本観。