『三田文学』夏季号
評者は文芸評論家の田中和生氏。
「性的な関係から自由な女性の幻想譚」
「そこに定着された感覚は、男性によって担われてきた近代文学に
拮抗する言葉を実現しようとするフェミニズムの系譜に連なるものとは違うし、
また一九八〇年代以降に次々と登場してきた女性の書き手たちの作品に見られる
性的な身体を肯定するものでもない。」
「密やかに、しかし力強く新人作家の出発を告げる作品集である。」
『週刊朝日』8/9号
評者は詩人の蜂飼耳氏。
「遠いようで近いような距離感が滲む。」
「著者の作風はどこか古風ともいえるだろう。
けれど、その方法だか生まれた作品だということも、伝わってくる。
空間の、温度や湿度。それすらも伝わってくる。」
『SFマガジン』 9月号
評者は文芸評論家の笹川吉晴氏
「危ういが絶妙なバランスの心象世界を映し出した佳作品集だ。」
『小説推理 』9月号
評者は雑誌「幽」編集長でアンソロジストの東雅夫氏。
「怪談好きも幻想文学ファンも、こぞって読むべし。」
『GLOW』9月号「オンナがアガる読書指南」コーナー
紹介は書評家・評論家の大森望氏。
「ゆったりとした時間と、そこはかとない怖さが美しく紡がれてゆく。」
『GINGER』9月号「新刊レビュー!本棚の新しい仲間」コーナー
紹介は書評家の温水ゆかり氏。
「岩からしみ出す水を思わせるようなデビュー作!」
大濱普美子 著
定価 2,310円(本体価格2,200円)
ISBN 978-4-336-05666-5 / Cコード 0093
「フラオ・ローゼンバウムの靴」「浴室稀譚」ほか、
夢と現、幻視と写実が交錯する、無気味で不思議な
味わいの幻想譚6篇を収録。