毎日新聞書評 今週の本棚:2011年「この3冊」に弊社刊行物が掲載されました。
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史記列伝抄
宮崎市定訳
2名の方にご紹介いただきました。
丸谷才一(作家)
「司馬遷は講釈の話芸を取入れたというのが『史記列伝抄』の訳者の持論で、その呼吸で訳してある。とにかくおもしろい。岩波文庫の訳とくらべてみれば、すぐにわかる。今年一番の好読物。」
井波律子さん(中国文学者)
「明快な訳文と、独創性あふれる論文とをあわせ読むと、
『史記』世界が新しい角度から浮かびあがってくる」
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世界文学とは何か?
デイヴィッド・ダムロッシュ著
秋草俊一郎ほか
紹介者は訳鴻巣友季子さん(翻訳家)
「世界文学研究第一人者による大著。
翻訳というダメージと引き換えに、新土壌の中で
豊かさを増す作品こそが世界文学と定義するが、
単なる翻訳称揚の書ではない。翻訳に何が出来るか
出来ないかを厳然と問う翻訳批評書でもある。(中略)
翻訳大国ニッポンの必読書だ。」
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ミステリウム
エリック・マコーマック著
増田まもる訳
紹介者は若島正さん(京大教授・米文学)
海外小説を中心に挙げられたうちの一冊。
「大いに楽しめた」との評。