書籍詳細
内容紹介
若いカップルが拾ったヒッチハイカーは、赤い眼に裂けた耳、尖った歯をしていた。そして連続殺人が……。悪夢のような文体で不可能を可能にした探偵小説におけるコペルニクス的転回ともいうべき問題作。
著者紹介
ジョエル・タウンズリー・ロジャーズ (ジョエルタウンズリーロジャーズ)
Joel Townsley Rogers(1896-1984)
アメリカの大衆小説家。ミズーリ州に生まれ、87歳で歿。ハーヴァード大学に学んだ秀才として知られる。大学卒業後海軍航空隊に2年間入隊し、除隊後各種パルプ雑誌に数多くの作品を発表、晩年まで作家活動を続けた。作品分野はミステリ、サスペンス、ホラー、SFなど多岐にわたり、軍でのパイロット経験を活かして航空冒険小説も手掛けた。最も有名な小説は1945年の長篇ミステリ『赤い右手』で、英語圏でこんにちまで版を重ねると同時に日本を含む諸外国で翻訳され、1951年にはフランス推理小説大賞を受賞した。他の長篇に『赤い月の夜に』(23)、『骰を振る女神』(46)、『止まった時計』(58)がある。
夏来健次 (ナツキケンジ)
英米小説翻訳者。訳書にジョエル・タウンズリー・ロジャーズ『赤い右手』『恐ろしく奇妙な夜――ロジャーズ中短編傑作集』、ジョージ・W・M・レノルズ『人狼ヴァグナー』(以上国書刊行会)、R・L・スティーヴンスン『ジキル博士とハイド氏』、 C・ディケンズ他『英国クリスマス幽霊譚傑作集』、W・コリンズ他『ロンドン幽霊譚傑作集』(以上創元推理文庫)、G・G・バイロン他『吸血鬼ラスヴァン』(東京創元社、共編訳)他。