特集
『スタニスワフ・レム コレクション』(全6巻)完結記念特集&フェアのご案内
2017/07/24
SF、メタフィクション、批評......あらゆる方法で人類と宇宙、言語の可能性を思考した書き手、スタニスワフ・レム。その偉業を辿るシリーズが、13年の時を経てついに完結! そこで、各界のレム愛好家にご協力いただき、レムの多彩な魅力に"遭遇"するフェアを、全国書店で開催いたします(詳細はこちらから)。
スタニスワフ・レム コレクション〈全6巻〉
Dzieła wybrane Stanisława Lema
人間と地球外存在との遭遇をテーマに世界のSFの新たな地平を切り開いたポーランドの作家スタニスワフ・レム。サイバネティクス、量子力学から、進化論や言語学などの最先端の理論をふまえて構想され、SFのみならず、現代文学のあり方を模索しながら数々の傑作を世に問うてきた作家の代表作を集成し、その全貌に迫るファン待望の作品集。
[本コレクションについて]
- ●著者本人による助言を受けて選定・構成、「レムのエッセンス」を凝縮した選集。
- ●第一線で活躍する訳者陣による、ポーランド語原典からの新訳。
- ●バンドデシネ『闇の国々』のフランソワ・スクイテン、ブノワ・ペーターズのコンビによるカバーイラスト。
- ●SILENT POETSの下田法晴によるブックデザイン。
- ●四六判変型/上製カバー装
最新刊
レムのすべてが詰まった、出発点と到達点
『主の変容病院・挑発』
関口時正 訳 沼野充義 解説
2800円+税
友人との再会から、青年医師ステファンは、煉瓦塀に周囲をかこまれ、丘の頂に屹立する、ビェジーニェツのとある病院に勤務することになる。そこ、「主の変容病院」では、奇怪な精神と嗜好を有する医師と患者たちが日々を営んでいた。彼らに翻弄されるステファンだったが、やがて病院は突如姿を現したナチスによって占拠されてしまう。次々と連行される患者たちを前にステファンの懊悩はなおいっそう深まっていき......レムの処女長篇『主の変容病院』のほか、ナチスによるユダヤ人大虐殺を扱った架空の歴史書の書評『挑発』や『二一世紀叢書』など、メタフィクショナルな中短篇5篇を収録。
シリーズ好評既刊(詳細は画像から)
スタニスワフ・レム Stanisław Lem
1921年、旧ポーランド領ルヴフ(現在ウクライナ領)に生まれる。クラクフのヤギェウォ大学で医学を学び、在学中から雑誌に詩や小説を発表し始め、1950年に長篇『失われざる時』三部作を完成。地球外生命体とのコンタクトを描いた三大長篇『エデン』『ソラリス』『砂漠の惑星』のほか、『金星応答なし』『泰平ヨンの航星日記』『宇宙創世記ロボットの旅』など、多くのSF作品を発表し、その第一人者として高い評価を得る。同時に、サイバネティクスをテーマとした『対話』や、人類の科学技術の未来を論じた『技術大全』、自然科学の理論を適用した経験論的文学論『偶然の哲学』といった理論的大著を発表し、70年には現代SFの全2冊の研究書『SFと未来学』を完成。70年代以降は『完全な真空』『虚数』『挑発』といったメタフィクショナルな作品や文学評論のほか、『泰平ヨンの未来学会議』『泰平ヨンの現場検証』『大失敗』などを発表。小説から離れた最晩年も、独自の視点から科学・文明を分析する批評で健筆をふるい、中欧の小都市からめったに外に出ることなく人類と宇宙の未来を考察し続ける「クラクフの賢人」として知られた。2006年に死去。
日本の読者へ
幸いなことに、私の本は日本でも歓迎され、かなり好意的に受けとめられてきました。しかも、これまで日本で出版されてきた著作、そして今回コレクションに新たに収められる著作のタイトルをつくづく眺めその少なからぬ部数を考えあわせると、日本の読者は世界でも最も成熟した、意識の高い読者ではないかという印象を受けます。どうやら、文学の場合、超えがたい言語や文化の壁というものはないのでしょう。これは私自身にとっても思いがけない贈り物です。
※シリーズ開始時の内容見本に寄せられたコメント
2003年3月 クラクフにて
スタニスワフ・レム
Stanisław Lem in 1966, courtesy of his secretary, Wojciech Zemek.
スタニスワフ・レム・コレクション完結記念フェア
本シリーズの完結を記念して、全国の書店にてフェアを開催。
当コレクションおよび小社のレム関連既刊が一同に揃います。
また、フェア限定冊子を無料配布!
各界のレム愛好家に、その魅力やオススメ作品をご紹介いただきました。
幅広いジャンルにわたるレムの仕事から、気になる1冊が見つかるはずです。
フェア限定冊子:『レムとの遭遇 ガイドブック』
(A6サイズ、12ページ、オールカラー/無料)
※配布はフェア参加店のみとなります。小社からの発送はいたしかねますので、ご了承ください。
◇寄稿
- 円城塔(作家)
- 奥泉光(小説家)
- 豊﨑由美(書評家、ライター)
- 黒沢清(映画監督)
- 八代嘉美(幹細胞生物学者)
- 速水螺旋人(漫画家、イラストレーター)
※敬称略、順不同
◇コンテンツ
- 「レムのココが面白い」
ずばりレムの面白さとは? 愛好家たちに語っていただきました。 - 「レムのココが面白い」 イラスト(速水螺旋人)
東欧文化やSFに造詣の深い漫画家が描く、レムの世界。 - 「こんな人にオススメ」
豪華執筆陣が「こんな人にはこの作品!」をオススメ。あなたにピッタリの作品が見つかります。 - 「フェア書籍カタログ」
- 「スタニスワフ・レム プロフィール」
◇対象書籍
- 『主の変容病院・挑発』
- 『ソラリス』
- 『高い城・文学エッセイ』
- 『天の声・枯草熱』
- 『大失敗』
- 『短篇ベスト10』
- 『完全な真空』
- 『虚数』
- 『乱視読者のSF講義』
※店舗によって、一部お取り扱いのない商品がございます。
◇開催店舗・期間の詳細はこちら
SF、メタフィクション、批評......あらゆる方法で人類と宇宙、言語の可能性を思考した書き手、スタニスワフ・レム。その偉業を辿るシリーズが、13年の時を経てついに完結! そこで、各界のレム愛好家にご協力いただき、レムの多彩な魅力に"遭遇"するフェアを、全国書店で開催いたします(詳細はこちらから)。
スタニスワフ・レム コレクション〈全6巻〉
Dzieła wybrane Stanisława Lema
人間と地球外存在との遭遇をテーマに世界のSFの新たな地平を切り開いたポーランドの作家スタニスワフ・レム。サイバネティクス、量子力学から、進化論や言語学などの最先端の理論をふまえて構想され、SFのみならず、現代文学のあり方を模索しながら数々の傑作を世に問うてきた作家の代表作を集成し、その全貌に迫るファン待望の作品集。
[本コレクションについて]
- ●著者本人による助言を受けて選定・構成、「レムのエッセンス」を凝縮した選集。
- ●第一線で活躍する訳者陣による、ポーランド語原典からの新訳。
- ●バンドデシネ『闇の国々』のフランソワ・スクイテン、ブノワ・ペーターズのコンビによるカバーイラスト。
- ●SILENT POETSの下田法晴によるブックデザイン。
- ●四六判変型/上製カバー装
最新刊
レムのすべてが詰まった、出発点と到達点
『主の変容病院・挑発』
関口時正 訳 沼野充義 解説
2800円+税
友人との再会から、青年医師ステファンは、煉瓦塀に周囲をかこまれ、丘の頂に屹立する、ビェジーニェツのとある病院に勤務することになる。そこ、「主の変容病院」では、奇怪な精神と嗜好を有する医師と患者たちが日々を営んでいた。彼らに翻弄されるステファンだったが、やがて病院は突如姿を現したナチスによって占拠されてしまう。次々と連行される患者たちを前にステファンの懊悩はなおいっそう深まっていき......レムの処女長篇『主の変容病院』のほか、ナチスによるユダヤ人大虐殺を扱った架空の歴史書の書評『挑発』や『二一世紀叢書』など、メタフィクショナルな中短篇5篇を収録。
シリーズ好評既刊(詳細は画像から)
スタニスワフ・レム Stanisław Lem
1921年、旧ポーランド領ルヴフ(現在ウクライナ領)に生まれる。クラクフのヤギェウォ大学で医学を学び、在学中から雑誌に詩や小説を発表し始め、1950年に長篇『失われざる時』三部作を完成。地球外生命体とのコンタクトを描いた三大長篇『エデン』『ソラリス』『砂漠の惑星』のほか、『金星応答なし』『泰平ヨンの航星日記』『宇宙創世記ロボットの旅』など、多くのSF作品を発表し、その第一人者として高い評価を得る。同時に、サイバネティクスをテーマとした『対話』や、人類の科学技術の未来を論じた『技術大全』、自然科学の理論を適用した経験論的文学論『偶然の哲学』といった理論的大著を発表し、70年には現代SFの全2冊の研究書『SFと未来学』を完成。70年代以降は『完全な真空』『虚数』『挑発』といったメタフィクショナルな作品や文学評論のほか、『泰平ヨンの未来学会議』『泰平ヨンの現場検証』『大失敗』などを発表。小説から離れた最晩年も、独自の視点から科学・文明を分析する批評で健筆をふるい、中欧の小都市からめったに外に出ることなく人類と宇宙の未来を考察し続ける「クラクフの賢人」として知られた。2006年に死去。
日本の読者へ
幸いなことに、私の本は日本でも歓迎され、かなり好意的に受けとめられてきました。しかも、これまで日本で出版されてきた著作、そして今回コレクションに新たに収められる著作のタイトルをつくづく眺めその少なからぬ部数を考えあわせると、日本の読者は世界でも最も成熟した、意識の高い読者ではないかという印象を受けます。どうやら、文学の場合、超えがたい言語や文化の壁というものはないのでしょう。これは私自身にとっても思いがけない贈り物です。
※シリーズ開始時の内容見本に寄せられたコメント
2003年3月 クラクフにて
スタニスワフ・レム
Stanisław Lem in 1966, courtesy of his secretary, Wojciech Zemek.
スタニスワフ・レム・コレクション完結記念フェア
本シリーズの完結を記念して、全国の書店にてフェアを開催。
当コレクションおよび小社のレム関連既刊が一同に揃います。
また、フェア限定冊子を無料配布!
各界のレム愛好家に、その魅力やオススメ作品をご紹介いただきました。
幅広いジャンルにわたるレムの仕事から、気になる1冊が見つかるはずです。
フェア限定冊子:『レムとの遭遇 ガイドブック』
(A6サイズ、12ページ、オールカラー/無料)
※配布はフェア参加店のみとなります。小社からの発送はいたしかねますので、ご了承ください。
◇寄稿
- 円城塔(作家)
- 奥泉光(小説家)
- 豊﨑由美(書評家、ライター)
- 黒沢清(映画監督)
- 八代嘉美(幹細胞生物学者)
- 速水螺旋人(漫画家、イラストレーター)
※敬称略、順不同
◇コンテンツ
- 「レムのココが面白い」
ずばりレムの面白さとは? 愛好家たちに語っていただきました。 - 「レムのココが面白い」 イラスト(速水螺旋人)
東欧文化やSFに造詣の深い漫画家が描く、レムの世界。 - 「こんな人にオススメ」
豪華執筆陣が「こんな人にはこの作品!」をオススメ。あなたにピッタリの作品が見つかります。 - 「フェア書籍カタログ」
- 「スタニスワフ・レム プロフィール」
◇対象書籍
- 『主の変容病院・挑発』
- 『ソラリス』
- 『高い城・文学エッセイ』
- 『天の声・枯草熱』
- 『大失敗』
- 『短篇ベスト10』
- 『完全な真空』
- 『虚数』
- 『乱視読者のSF講義』
※店舗によって、一部お取り扱いのない商品がございます。
◇開催店舗・期間の詳細はこちら