書籍詳細
ダイエイガジュツ2
大映画術 Ⅱ
- 発売日
- 2026/02
- 判型
- A5判
- ISBN
- 978-4-336-07785-1
- ページ数
- 520頁
定価 5,940円(本体価格5,400円)
内容紹介
映画の誕生から、勃興期、崩壊期、そして復活まで――
16人の名匠による〈アメリカ映画の黄金時代〉。
神話的監督たちが勢揃いした奇跡の対話集!
収録監督=ジョージ・キューカー、アルフレッド・ヒッチコック、エドガー・G・ウルマー、オットー・プレミンジャー、ジョゼフ・H・ルイス、チャック・ジョーンズ、ドン・シーゲル、フランク・タシュリン、ロバート・アルドリッチ、シドニー・ルメット
〈本書においては16人のさまざまな映画作家にインタビューが行なわれている。それら16名の経歴をあわせると映画史のほぼ全体をカバーする──19世紀末の映画の誕生から、勃興期、黄金期、下降期を経て、崩壊期(そして復活?)までという具合に。(……) それら長短、密度さまざまに異なる語りと、当人たちをスケッチした前書きから、私が(いかに短期間であれ)知り得た人物の肖像が立ち現れ、人物としての性格がおぼろげにでも読者に見て取れることを願いたい〉ピーター・ボグダノヴィッチ「はじめに」より
装幀:山田英春
*本書刊行記念特集〈監督たち〉シネマヴェーラ渋谷にて開催!(2025年1月24日~26年2月20日)
http://www.cinemavera.com/preview.html?no=343
*Ⅰ巻収録監督=アラン・ドワン、ラオール・ウォルシュ、フリッツ・ラング、ジョゼフ・フォン・スタンバーグ、ハワード・ホークス、レオ・マッケリー
著者紹介
ピーター・ボグダノヴィッチ (ピーターボグダノヴィッチ)
1939年ニューヨーク生まれ。50年代に俳優として舞台・テレビに出演、60年代より映画批評を書き始める。68年『殺人者はライフルを持っている!』で監督デビュー、『ラスト・ショー』(71)ではアカデミー賞の作品賞などでノミネートされ高く評価を受ける。監督作に『おかしなおかしな大追跡』(72)『ペーパー・ムーン』(73)『マスク』(84)『マイ・ファニー・レディ』(2014)など多数。著書に『インタビュー ジョン・フォード』『私のハリウッド交遊録 映画スター25人の肖像』がある。2022年没。
宮本高晴 (ミヤモトタカハル)
1952年福井県生まれ。英米映画関係の翻訳にたずさわる。主な訳書に『ワイルダーならどうする? ビリー・ワイルダーとキャメロン・クロウの対話』(キネマ旬報社)、『王になろうとした男 ジョン・ヒューストン』(清流出版)、『ロバート・アルドリッチ大全』『ルビッチ・タッチ』『ジョージ・キューカー、映画を語る』『サイレント映画の黄金時代』(いずれも国書刊行会)などがある。
目次
第七章 ジョージ・キューカー
トーキーの申し子
演技者あっての映画
第八章 アルフレッド・ヒッチコック
サスペンスの巨匠
独創性と統率力にすぐれた若者監督
第九章 エドガー・G・ウルマー
B級映画の帝王
不可能は何もなし
第十章 オットー・プレミンジャー
観客の知性を尊ぶこと
未決案件
第十一章 ジョゼフ・H・ルイス
印象派監督
修了証書なき芸術家
第十二章 チャック・ジョーンズ
どんな調子だい、名誉博士?
毎日が新しいゲーム
第十三章 ドン・シーゲル
アクション映画界の知性
あのはみ出し者こそ私だ
第十四章 フランク・タシュリン
フクロネズミの笑顔
現代文明社会の空虚
第十五章 ロバート・アルドリッチ
殺せ、キッスで
フェニックスの飛翔
第十六章 シドニー・ルメット
ニューヨークっ子
モザイク作り
謝辞
訳者あとがき
監督作品リスト
索引(人名・作品名)


