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日本語教師におくる 多読授業 実践のススメ

吉川達

発売日
2024/11/19
判型
A5判
ISBN
978-4-336-07712-7
ページ数
160頁

定価 1,870円(本体価格1,700円)

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内容紹介

日本語教育における「多読」に関する悩みを解決! 多読の理念・効果・理論的な背景など、多読への理解を深めるための解説はもちろん、授業で多読を行う場合のヒントや評価方法など、多読授業のすべてがつまった決定版。

著者紹介

吉川達 (ヨシカワトオル)

立命館大学情報理工学部/日本語教育センター准教授。
2002年より日本語教育に従事する。日本語学校に勤務するも閉校となり、心機一転海外へ。国際交流基金AAJ派遣専門家としてマレーシアへ派遣され、そのときに自らの読解教育に疑問を抱く。帰国後、佐賀大学に勤務している際に多読と出会い本格的に実践を始める。2023年より現職。専門は日本語教育学、第二言語習得。特に多読、多聴による日本語能力の育成、読解能力とワーキングメモリの関係に興味がある。著書に『どんどん読める! 日本語ショートストーリーズ』シリーズ(翻案・アルク)、『日本留学試験(EJU)模試と解説 読解・記述』(アスク)、『「読む」からはじめる日本語会話ワークブック』(共著・アルク)がある。
ウェブサイト「たどくのひろば(https://tadoku.info)」
管理人。

目次

第1章 導入・説明編 
1 多読とは何か 
 1-1 やさしい読み物を読む 
 1-2 内容を楽しむために読む 
2 自律的な読み手を育てるために 
 2-1 読みが苦手な学習者 
 2-2 読みが苦手なサイクルからの脱却 
3 読むことで読む能力を養う 
4 多読の捉え方 
5 多読と精読の対照 
6 教室で多読を行うことの意味 
6-1 読む時間の確保 
 6-2 クラスのダイナミズム 
 6-3 多読の枠組みの提供 
7 多読の効果 
 7-1 読みの流暢さ
 7-2 内容理解力 
 7-3 語彙力・文字認識 
 7-4 読書習慣や姿勢 

第2章 理論編 
1 インプット仮説 
2 認知処理の自動化 
3 語彙習得 
4 内発的動機づけ 

第3章 実践編
1 日本語学習者のための段階別読み物
 1-1 段階別読み物とは
 1-2 段階別読み物のレベル分け
 1-3 読み物の種類
2 学習者に人気の読み物
 2-1 おもしろさの評価
 2-2 オススメ度の評価
3 段階別読み物と母語話者向けの読み物の橋渡し
4 絵本について
5 小・中・高校生向けの読み物
6 文学作品
7 ウェブサイトと無料の読み物
8 多読の読み物を作る
9 自分でやってみる
10 仲間を集める
11 読み物を揃える
12 本を備える、運ぶ
13 本の並べ方
14 実践の方法
 14-1 正課の授業で行う場合(全員参加型)
  14-1-1 がっつり多読授業
  14-1-2 10分間読書のように毎日少しずつ多読活動
  14-1-3 たまに空いたスキマ時間に行うお試し多読
  14-1-4 テスト対策としての短期集中型多読
 14-2 課外で行う場合
  14-2-1 希望者や読解が苦手な学習者を募って補講として行う
  14-2-2 家庭学習や宿題として多読を実践する
  14-2-3 自習として行う
 14‒3 本の提供だけをする場合
 14‒4 教師の関与と自律的な読み手への成長
15 読書記録
16 多読用書籍のリスト
17 教師の役割
18 評価
 18-1 読んだことに対する評価
 18-2 日本語能力向上に関する評価
  18-2-1 内容理解力
  18-2-2 読みの流暢さ
  18-2-3 語彙力
 18-3 その他
  18-3-1 能力記述文による自己評価
  18-3-2 ポートフォリオ評価
19 実践紹介
 19-1 実践例1:レベルごとにノルマを課した多読
 19-2 実践例2:レベル縦断型大規模多読

第4章 Q&A・学習者の声編
Q&A
学習者の声

参考文献一覧