国書刊行会

買物カゴを見る

書籍詳細

アフリカ文学の愉楽 3

ヤマアラシノカイソウ

ヤマアラシの回想

アラン・マバンク 著
桑田光平/福島亮 訳

発売日
2026/11/12
判型
四六変型判
ISBN
978-4-336-07695-3
ページ数
256頁

定価 3,080円(本体価格2,800円)

内容紹介

現代アフリカ文学の最前線を紹介する、海外文学シリーズ《アフリカ文学の愉楽》第3回配本!

第3回配本は現代アフリカ文学随一のヒップスター、コンゴ共和国出身のアラン・マバンクによる出色のルノドー賞受賞作!

その国には分身遣いがいるという——
秘儀を受けた人間の「有害な分身」として夜の闇に生き、主人の命ずるまま影の務めを果たしてきた一匹のヤマアラシがいま、バオバブの老木を前に血塗られた半生を語りはじめる。
異常なまでに書物に執着する男、欧州から来た白人の民族学者たち、裸を見せつけて呪いをかける老婆、奇妙な力を秘めた禍々しい双生児、はたまた肛門にヤシの実を詰めて人々の目を欺く邪な分身遣い……。
あの世とこの世、人間界と動物界の閾を揺るがす不穏な逸話の数々。
ヤシ酒の香り漂うアフリカの呪術的伝承を背景に抉り出される、人間の業の深さ、愚かしさを見よ!!

作家としてはじめてコレージュ・ド・フランスの招聘教授に着任、また国際ブッカー賞の選考委員を務めるなど、現代アフリカ文学の最重要作家のひとりとして活躍の場を世界的なものへと広げている、アラン・マバンクが放つ驚異と諧謔の暗黒綺譚!!

■本書の著者アラン・マバンク氏が来日され、各地で下記のイベントを開催します。
会場では本書を先行販売いたします。

◉アラン・マバンク来日記念シンポジウム
「誰が語り、誰が聞くのか──バオバブからパリへ、アラン・マバンクと物語の場所」
日時:2026年10月30日(金)18:30-20:00
場所:東京大学 駒場キャンパス 18号館ホール(Map)
対象:一般・学生・教職員
言語:日本語・フランス語(逐次通訳付)
ディスカッサント:桑田光平(東京大学)、福島亮(富山大学)
参加費:無料(要予約)
参加登録フォーム:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdEeVhpkPrSiXmdBF8hHjDtbK0Cutwuzyou9Jeey_K0Ar9Mow/viewform?pli=1
https://repre.c.u-tokyo.ac.jp/2026/09/28/alainmabanckou-komaba2026

◉アラン・マバンク講演会
「続 アフリカ文学講義」
日時:2026年10月31日(土)15:00-17:00
場所:早稲田大学 戸山キャンパス 36号館382教室
対象:一般・学生・教職員
言語:フランス語(逐次通訳付)
司会:中村隆之(早稲田大学)
参加費:無料(予約不要)
https://www.waseda.jp/inst/cro/news/2026/09/17/25006

◉『ヤマアラシの回想』刊行記念 アラン・マバンク×桑田光平トークイベント
日時:2026年11月2日(月)19:00-20:30
場所:ジュンク堂書店池袋本店9階イベントスペース(オンライン観覧およびアーカイブ配信あり)
対象:一般
言語:日本語・フランス語(逐次通訳付)
登壇者:アラン・マバンク、桑田光平
参加費:会場参加2,000円、オンライン観覧1,100円、書籍付きオンライン観覧3,850円(すべて税込価格)
https://onlineservice.maruzenjunkudo.co.jp/products/j70019-261102

◉日仏春秋講座
「境界から文学と政治を考える——アフリカ、沖縄、世界」
日時:2026年11月4日(水)18:00-20:00
場所:日仏会館ホール
対象:一般
言語:日本語・フランス語(逐次通訳付)
講師:アラン・マバンク、目取真俊(作家)
司会:鵜飼哲(一橋大学名誉教授)
参加費:無料(要予約)
https://www.fmfj.or.jp/events/20261104.html
*日仏春秋講座はすでに定員に達しており、申し込みは締め切りました。

著者紹介

アラン・マバンク (アラン・マバンク)

1966年コンゴ共和国ポワント=ノワール生まれ。首都ブラザヴィルの大学で学んだのち渡仏、法学を修める。その後は法律コンサルタントとして働く傍ら、詩人として出発する。
最初の小説『赤―青―白』(1998年)はブラック・アフリカ文学大賞を受賞し、一躍注目を集める。2005年に発表した『割れたグラス』(本シリーズ第1回配本)ではフランコフォニー五大陸賞をはじめ数々の文学賞を受賞、翌年発表の『ヤマアラシの回想』(本シリーズ第3回配本)ではフランスでもっとも権威ある文学賞のひとつルノドー賞を受賞する。以降、現代アフリカ文学の最重要作家のひとりとして、その作品は20以上の言語に翻訳され、活躍の幅を世界的なものへと広げていく。
2006年よりカリフォルニア大学ロサンゼルス校の教授としてフランス語圏文学とクリエイティヴ・ライティングを教える。2015年には国際ブッカー賞のファイナリストに選出、さらには作家としてはじめてコレージュ・ド・フランスの招聘教授に着任する。2022年の国際ブッカー賞では選考委員を務める。
邦訳書に上述のコレージュ・ド・フランスでの講義録『アフリカ文学講義』(みすず書房)と自伝的作品『もうすぐ二〇歳』(晶文社)がある。

桑田光平 (クワダコウヘイ)

1974年広島県生まれ。東京大学教養学部・大学院総合文化研究科教授。専門は20世紀フランス文学・芸術。東京大学文学部で英米文学を学んだ後、同大学院でフランス文学を専攻。修士号取得後、リヨン高等師範学校、リヨン第2大学、パリ第4大学、パリ第8大学でフランス文学ならびに現代美術を学ぶ。2009年、パリ第4大学でロラン・バルトに関する博士号取得。2022年より現職。
主な著書に『ロラン・バルト 偶発事へのまなざし』(水声社)、『世界の8大文学賞 受賞作から読み解く現代小説の今』(共著・立東舎)、『東京時影 1964/202X』(共編著、羽鳥書店)など。訳書にロラン・バルト『ロラン・バルト 中国旅行ノート』(筑摩書房)、バルテュス/セミール・ゼキ『芸術と脳科学の対話』(青土社)、ジェラール・マセ『つれづれ草』、パスカル・キニャール『もっとも猥雑なもの』(ともに水声社)、ティフェーヌ・サモワイヨ『評伝ロラン・バルト』、ジョルジュ・ディディ=ユベルマン『われわれが見るもの、われわれを見つめるもの』(ともに共訳、水声社)、アラン・マバンク『割れたグラス』(国書刊行会)など多数。

福島亮 (フクシマリョウ)

1991年群馬県生まれ。富山大学学術研究部人文科学系専任講師。専門は20世紀フランス文学・フランス語圏文学・思想。共著に『クレオールの想像力 ネグリチュードから群島的思考へ』(水声社)、Au carrefour des Afriques Subsahariennes et de leurs diasporas(Geste éditions)など。訳書にアラン・マバンク『アフリカ文学講義』(共訳、みすず書房)、トリスタン・ガルシア『〈私たち〉とは何か 一人称複数の哲学』(共訳、法政大学出版局)などがある。