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書籍詳細

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終りに見た街/男たちの旅路 スペシャル〈戦場は遙かになりて〉

山田太一戦争シナリオ集

山田太一
頭木弘樹

発売日
2024/08/15
判型
四六変型判
ISBN
978-4-336-07679-3
ページ数
454頁

定価 2,970円(本体価格2,700円)

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内容紹介

山田太一の戦争にまつわる珠玉シナリオを集成!(すべて初活字化)

戦時中にタイムスリップしてしまう家族を描く衝撃作『終りに見た街』(2005年リメイク版)、
今まで活字化を許可されていなかった
『男たちの旅路 スペシャル〈戦場は遙かになりて〉』、
その他映画のための未発表シナリオなど全4篇+掌篇・講演を収録。
『ふぞろいの林檎たちV/男たちの旅路〈オートバイ〉』に続く
山田太一未発表・未活字化シナリオ集第2弾。


*ある日突然、戦時中の昭和19年にタイムスリップしてしまう平凡な家族。彼らは敗戦間近の食糧不足・国家総動員そして大空襲の時代を生き残ることができるのか……衝撃的な結末が話題となった『終りに見た街』は1981年に小説として発表され、翌年ドラマ化、さらに2005年にリメイクするほど山田太一自身思い入れのある作品である。今回リメイク版を初の活字化。
*鶴田浩二主演の名作ドラマ『男たちの旅路』シリーズの掉尾を飾るスペシャル版〈戦場は遙かになりて〉は、今まで待望されながらも山田太一が活字化を許可していなかった。今回初の単行本収録となる。
*中国残留孤児問題を取り上げた映画シナリオ『唐津湾夕景』(1975年)、アラブ紛争地域に住む日本人を描く舞台作品『砂の上のダンス』の映画化シナリオ(2000年代)はともに未発表作品。
*附録として掌篇「叔父さんの下町」(単行本未収録)、戦争体験を語る貴重な講演(抜粋)を収録。

編・解説 頭木弘樹

著者紹介

山田太一 (ヤマダタイチ)

1934年東京浅草生まれ。脚本家、作家。早稲田大学卒業後、松竹大船撮影所入社。演出部で木下恵介監督の助監督に。1965年、脚本家として独立。以後「男たちの旅路」「岸辺のアルバム」「早春スケッチブック」「ふぞろいの林檎たち」「ながらえば」など数多くの名作テレビドラマを手がける。1988年、小説『異人たちとの夏』で山本周五郎賞、2014年、エッセイ集『月日の残像』で小林秀雄賞を受賞。主な小説作品に『飛ぶ夢をしばらく見ない』『冬の蜃気楼』『終りに見た街』ほか。主な戯曲に「ラブ」「ジャンプ」「日本の面影」ほか。2023年逝去。

頭木弘樹 (カシラギヒロキ)

文学紹介者。筑波大学卒。20歳のときに難病になり、カフカの言葉が救いとなった経験から、2011年『絶望名人カフカの人生論』を編訳。主な著書に『食べることと出すこと』『自分疲れ』『絶望読書』『落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ』『NHKラジオ深夜便 絶望名言』、編書に『絶望図書館』『ひきこもり図書館』『イライラ文学館』『決定版カフカ短編集』、編訳書に『ミステリー・カット版 カラマーゾフの兄弟』『カフカ断片集』ほか。

目次

はじめに(頭木弘樹)

叔父さんの下町

終りに見た街
男たちの旅路 スペシャル〈戦場は遙かになりて〉
砂の上のダンス
唐津湾夕景

少年期の飢餓体験ーー講演「テレビとわたしーーわたしの作品を通してーー」より

収録作品について(頭木弘樹)