書籍詳細
エイガロンソウ ロクジュウゴ
映画論叢 65
- 発売日
- 2024/03/18
- 判型
- A5判
- ISBN
- 978-4-336-07632-8
- ページ数
- 128頁
定価 1,320円(本体価格1,200円)
内容紹介
戦後は全く忘れられたドイツ映画の名匠エーリッヒ・ヴァシュネック。『雪之丞変化』でのみ語られる三上於菟吉、その探偵小説映画化の難しさ。B級作品としての「水戸黄門」シリーズ。東映京都大部屋俳優・宮崎博の活躍ぶり…等々、今号も映画史を発掘する話題が満載。
著者紹介
丹野達弥 (タンノタツヤ)
1961年生まれ。編著に『村木与四郎の映画美術』(フィルムアート社、1998年)『東京いい映画館みたい映画館』(樹花舎、1999年)、共編著に『映畫読本・小津安二郎』(フィルムアート社、1993年)『同・成瀬巳喜男』(フィルムアート社、1995年)『キネマの美女』(文藝春秋、1999年)等。2001年より『映画論叢』編輯長。
目次
『ボートの8人娘』『セロ彈く乙女』の名匠エーリッヒ・ヴァシュネック
岡田嘉子、柏美枝、村田實…大衆文学一面
映画化できない、のは何故か? 三上於菟吉の探偵小説
時代劇に怪奇性を求めて 第三回
伊賀山正光を再評価せよ 水戸黄門のモンスター退治
小林喜三郎と山川吉太郎・最終回
小坂、芦屋、そして長瀬撮影所 帝国キネマ演芸のこと
東映大部屋役者の回想・最終回 亀山達也ふたたび
東映京都大部屋俳優 追悼・宮崎博と日本映画縦断
森の石松一本槍 浪曲師・広沢若太郎
シネマニアの桟敷席・番外篇『映画監督放浪記』の果てに
好評連載
東映時代劇徹底調査 続・「捕物帖」か「捕物帳」か
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独立系成人映画再考・脚本篇 掛川正幸と若松プロ
《映画の見かた》の見かた 映画批評の熱について
問題提起
フィンランド映画/尾上菊之助/TV『大岡越前』