書籍詳細
ソノイケイコ
園井恵子
原爆に散ったタカラジェンヌの夢
- 発売日
- 2023/04/21
- 判型
- 四六変型判
- ISBN
- 978-4-336-07466-9
- ページ数
- 424頁
定価 3,080円(本体価格2,800円)
内容紹介
戦中映画の名作『無法松の一生』でヒロインを演じ、日本中を魅了した園井恵子。宝塚少女歌劇では春日野八千代らと舞台に立ち、随一の演技派として活躍。女優として阪東妻三郎、高峰秀子、丸山定夫らと映画や舞台で共演し、高い演技力と気品ある美しさから未来の大女優を嘱望されるも、終戦直前の昭和20年8月、滞在先の広島で運命の日を迎える――。
大林宣彦『海辺の映画館 キネマの玉手箱』、井上ひさし『紙屋町さくらホテル』のモデルになるなど、死後75年を経ていまも語り継がれる伝説の女優であり、演劇を通して自立した女性の生き方を追い求めた32年の劇的な生涯を、丹念な取材により描く初の本格評伝。
著者紹介
千和裕之 (センワヒロユキ)
1978年東京都出身。作家。大阪芸術大学通信学部文芸学科卒業。第三十五回NHK仙台放送局FMオーディオドラマ脚本募集 審査員奨励賞受賞。
目次
プロローグ
第1章 岩手 緑生まれる大地に
第2章 小樽 女学校時代
第3章 夢への旅立ち
第4章 宝塚音楽歌劇学校時代
第5章 舞台デビューの頃
第6章 星組の誕生
第7章 少女歌劇のスターとして
第8章 さらば宝塚
第9章 新劇と映画の世界へ
第10章 しのびよる闇
第11章 移動演劇の日々
第12章 広島への道
第13章 桜隊
第14章 八月六日
第15章 夢の終わり
エピローグ
写真でたどるもう一人の園井恵子
年譜
主要参考文献
あとがき