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書籍詳細

西尾幹二全集 22巻B

カミノシザトニンゲンノレキシ

神の視座と人間の歴史

西尾幹二

発売日
2026/09
判型
A5判
ISBN
978-4-336-07381-5
ページ数
776頁

定価 8,800円(本体価格8,000円)

内容紹介

晩年の代表作『歴史の真贋』『日本と西欧の五〇〇年史』に加え、最晩年の日々と託された想いを書き留めた「後記に代えて」、全集の総目次、略年譜、著作目録などの「資料」等を所収。西尾幹二全集(全22巻・全24冊)、ついに完結。

❖「後記に代えて」より抜粋
「世には長編小説作家が存在する。長編評論作家が存在しても不思議はない。だからといって、私はシャープで切れ味のいい短文を書くのも嫌いではない。けれども私の本来の資質は長編の展開にあると思っている。どんな現象を扱っても文学、言語、歴史、哲学など人文科学一般の知識や常識が動員されるのでそれなりの長さを要し、テーマがテーマを呼び、拡大し、無限に広がって行くのである。そのいい例は『全体主義の呪い』と『江戸のダイナミズム』であった。私は今試みに本全集を解体し、一度バラバラにしてみたいと思っている。ここからいろいろ新しい連想が生まれ、イマジネーションがかき立てられることを期待している。」

著者紹介

西尾幹二 (ニシオカンジ)

1935年東京生まれ。東京大学大学院修士課程修了。文学博士。電気通信大学名誉教授。
翻訳書にニーチェ『偶像の黄昏/アンチクリスト』(白水社)、 ニーチェ『悲劇の誕生』、ショーペンハウアー『意志と表象としての世界』(いずれも中公クラシックス)など。
著書に『江戸のダイナミズム』、『異なる悲劇 日本とドイツ』(いずれも文藝春秋)、『ヨーロッパの個人主義』、『自由の悲劇』(いずれも講談社現代新書)、『ヨーロッパ像の転換』、『歴史の真贋』(いずれも新潮社)、『あなたは自由か』、『日本と西欧の五〇〇年史』 (いずれも筑摩書房)など。2024年逝去。

目次

◆歴史の真贋
〈第Ⅰ部〉
神の視座と歴史――「神話」か「科学」かの問いかけでいいのか
神の歴史の行方――文明のオリジンを持たない日本人
〈第Ⅱ部〉
ニーチェの言葉「神は死せり」は日本人にとって何を意味するか
二ーチェの言語観にこと寄せて
真贋ということ――小林秀雄・福田恆存・三島由紀夫をめぐって
小林秀雄と福田恆存の「自己」の扱いについて
〈第Ⅲ部〉
「日本」という名のイデオロギー――一九七〇年代の日本人論はどのようにしてイデオロギーになったか
昭和の連続性――歴史に戦前と戦後の区別はない
「昭和のダイナミズム」考――思想の地下水脈を外国にふさがれたままでいいのか
あとがき
講演記録・初出
参考文献

◆日本と西欧の五〇〇年史
はじめに
第一章 そも、アメリカとは何者か
第二章 ヨーロッパ五〇〇年遡及史
第三章 近世ヨーロッパの新大陸幻想
第四章 欧米の太平洋侵略と江戸時代の日本
あとがき
主な参考文献

◆補注・追補
補注
追補一 知的決断の地脈――西尾幹二著『歴史の真贋』を読む(文筆家・伊藤悠可) 
追補二 モラリストを貫く――『歴史の真贋』を読む(フリー編集者・小川哲生) 
追補三 批評と歴史と戦争と――『江戸のダイナミズム』と『歴史の真贋』を読みながら(フリージャーナリスト・佐藤幹夫) 
追補四 悠々たる孤独の国、日本――『日本と西欧の五〇〇年史』に学ぶ(明星大学名誉教授・山下善明)

後記に代えて――最晩年の西尾幹二先生(伊藤悠可)

◆資料
『GHQ焚書図書開封』全巻総目次および扱われた代表的焚書
推薦文
全集総目次
略年譜
著作目録