書籍詳細
内容紹介
『宝島』『ジキル博士とハイド氏』で名高い、英国の文豪スティーヴンソンの知られざる傑作小説。
恐怖の爆弾テロリストたちの暗躍を物語の経糸にして、黄昏の世紀末ロンドン、合衆国の荒野、はたまたカリブ海の小島を舞台に繰り広げられる、怪奇で波瀾万丈な奇談の数々。ドイルやマッケンにも大きな影響を与えた連作小説、本邦初訳なる!!
著者紹介
R・L・スティーヴンソン (ロバート・ルイス・スティーヴンソン)
1850-1894年。エディンバラ生まれ。『宝島』、『ジキル博士とハイド氏』、『新アラビア夜話』などの名作で知られるイギリスの文豪。晩年は病と闘いながら南太平洋を歴訪、サモアに移住し、同地で没した。
ファニー・スティーヴンソン (ファニースティーヴンソン)
R・L・スティーヴンソンの妻。
南條竹則 (ナンジョウタケノリ)
一九五八年東京都生まれ。作家、翻訳家。著書に『酒仙』(新潮社)、『怪奇三昧』(小学館)、『ゴーストリイ・フォークロア』(KADOKAWA)、訳書に『英国怪談珠玉集』(国書刊行会)、アーサー・マッケン『輝く金字塔』(国書刊行会)、M・R・ジェイムズ『消えた心臓/マグヌス伯爵』(光文社古典新訳文庫)、M・P・シール『紫の雲』(アトリエサード)、H・P・ラヴクラフト『インスマスの影』(新潮文庫)などがある。
目次
「シガー・ディヴァーン」のプロローグ
チャロナーの冒険――御婦人方の付添い役
破壊の天使の話
御婦人方の付添い役(結び)
サマセットの冒険――余分な屋敷
気骨のある老婦人の話
余分な屋敷(承前)
ゼロの爆弾の話
余分な屋敷(承前)
デスボローの冒険――茶色の箱
美わしきキューバ娘の話
茶色の箱(結び)
余分な屋敷(結び)
「シガー・ディヴァーン」のエピローグ
解説 南條竹則