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書籍詳細

シュウヘンカラノキオク

周辺からの記憶

三・一一の証人となった十年

村本邦子

発売日
2021/07/19
判型
四六判
ISBN
978-4-336-07141-5
ページ数
312頁

定価 2,420円(本体価格2,200円)

※在庫あり

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内容紹介

東日本大震災は、時代を共有するすべての人に大きな影響を与える歴史的出来事だった。被災地から離れた周辺部にいる私たちも、これを自分事として生き抜く必要があった。被災と復興の証人になろうとプロジェクトを立ち上げ、十年間、東北四県を訪れ、現地の人々と顔の見える関係を結び、それぞれの土地の豊かさとともに、被災がもたらした影響やそれを生き抜く今を記録してきた。本書は、それを、私の小さな物語として語ろうとするものである。
 長い歴史において、人類は様々な苦難を生き抜いてきた。願わくば、先人の知恵に学び、人類の愚行を正すことができればと思う。歴史的出来事を、公式に語られる単一の大きな物語としてでなく、一人一人の小さな物語が多声的に重なり合う集合的な物語として捉えたい。私の語る小さな物語のなかには、これまで私が出会ってきた人々の声が含み込まれている。最初は小さな断片の寄せ集めかもしれないが、ここからまた新たな声と物語が生まれていくだろう。そんなふうに被災と復興の物語を共に編み上げ、不協和音をも含めて、ハーモニーが響き渡るように、私たちに起こった大きな歴史的出来事を語り継いでいけたらと願う。

著者紹介

村本邦子 (ムラモトクニコ)

臨床心理士、学術博士
思春期外来の精神科クリニックで心理臨床に携わった後、1990年、女性ライフサイクル研究所を設立、2014年3 月まで所長を務める。現在は顧問。2001年より立命館大学大学院教授。2002年、特定非営利活動法人FLC 安心とつながりのコミュニティづくりネットワークを設立、代表理事。主な著書として、『しあわせ家族という噓』(創元社、1997)、暴力被害と女性ーー理解、脱出、回復』(昭和堂、2001)、『対人援助学を拓く』(共編著、晃洋書房、2013)、『臨地の対人援助学ーー東日本大震災と復興の物語』(共編著、晃洋書房、2015)他。