書籍詳細
ブッキョウフクシノコウサツトミライ
仏教福祉の考察と未来
仏教の死生観
- 発売日
- 2021/02/19
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 978-4-336-07129-3
- ページ数
- 248頁
定価 2,640円(本体価格2,400円)
内容紹介
仏教が社会福祉に果たす、さまざまな役割を提唱する13の論文・講演・対談を収録。仏教の視点から福祉を考える立場に立つ著者が、従来の生者中心の福祉の在り方を脱却し、「死の福祉」について、特に、仏教の立場から「死」の福祉を取り上げ、人生の最期(末期)である死の迎え方と、看取り方の心得と作法(臨終行儀)を紹介。ターミナルケア(末後の看取り)など、「医療福祉としての現代仏教」の役割を提言する。仏教と福祉に橋を架ける意欲的な「仏教社会福祉論」。
著者紹介
長谷川匡俊 (はせがわまさとし)
1943年 東京都豊島区生まれ
1967年 明治大学大学院文学研究科修士課程修了
専攻:日本仏教史、日本社会福祉史、仏教福祉
現在:大乗淑徳学園理事長、淑徳大学名誉教授
主な著作:『近世念仏者集団の行動と思想』(評論社)、『近世浄土宗の信仰と教化』(渓水社)、『人物でつづる千葉県社会福祉事業の歩み』(崙書房)〈編著〉、『近世の念仏聖無能と民衆』(吉川弘文館)、『念仏者の福祉思想と実践─近世から現代にいたる浄土宗僧の系譜』(法蔵館)、『支え合う社会に─宗教と福祉と教育と』(高陵社書店)、『長谷川良信の生涯─トゥギャザー・ウィズ・ヒム─』(長谷川仏教文化研究所)、『近世浄土宗・時宗檀林史の研究』(法蔵館)ほか。
目次
I 仏教と福祉の結合
一 仏教と福祉の結合から見えてくるもの
二 仏教の共生と福祉
三 支え合う社会に
II 仏教福祉の法語にみる仏教福祉の思想
一 法然の法語にみる仏教福祉の思想
二 念仏聖貞伝の仏教福祉
三 原青民にみられる信仰と福祉実践
四 戦後仏教教団における社会福祉事業の変遷と特徴
五 宗教社会福祉の独自性と仏教社会福祉研究の課題
III 「死」の福祉
一 往生人にみる福祉と仏教
二 「死への智慧」を学ぶ
三 仏教の医療福祉
四 対談「自分一人のために」
五 対談「孤独死は、生き方の問題」