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書籍詳細

真理のことばの物語集:ダンマパダ・アッタヴァンナナー 4

シンリノコトバノモノガタリシュウ

真理のことばの物語集 第四巻

ダンマパダ・アッタヴァンナナー

松村淳子

発売日
2021/10
判型
A5判
ISBN
978-4-336-07076-0
ページ数
437頁

定価 7,150円(本体価格6,500円)

※在庫あり

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内容紹介

『ダンマパダ』第19章から第26章までの由来を物語る全112話

初期仏教最古の詩篇のひとつとされ、古来広く伝承されてきた『ダンマパダ(真理のことば)』。
そのパーリ語註釈書に説かれる、これらの詩句にまつわる物語を原典から全訳!

 ・ブッダがヴェーサーリー市に赴き、『ラタナ経』を説いて疫病から救った物語
 ・還俗したくなっていたところ、前世に母であった夜叉女に憑りつかれたサーヌ沙弥
 ・自分の学識に慢心して地獄に落ち、口から悪臭を放つ金色の魚となったカピラ
 ・「宝石の嵌め込まれた大きな金の器の中で、ご飯は生じるのだ」と言い張るアヌルッダ少年の前世とは
など、珠玉の筆致で語られる、時にウィットに富み時に心が洗われる物語の数々を、ご堪能あれ!

著者紹介

松村淳子 (マツムラジュンコ)

1953年、静岡県静岡市生まれ。東京大学文学部卒、同大学院人文科学研究科修士課程修了。オーストラリア国立大学アジア学研究科修士課程修了。ドイツ・ゲッティンゲン大学インド学仏教学専攻博士課程修了(Ph.D.)。神戸国際大学教授、国際仏教大学大学院大学教授を経て、現在、東洋大学大学院非常勤講師。著書に、The Rasavāhinī of Vedeha Thera(東方出版、1992)、訳書に『増支部経典第四巻 原始仏典III』(服部育郎氏と共訳、東京:春秋社、2018)などがある。

目次

第十九章 法の実践
 一 裁判官たちの物語
 二 六群比丘の物語(四)――食堂を荒らす六群比丘
 三 エークッダーナ長老の物語
 四 こびとのバッディヤ長老の物語(二)――小さいので沙弥と間違われたこと
 五 大勢の比丘たちの物語(二)――利得にこだわった長老たち
 六 ハッタカの物語
 七 ある婆羅門の物語(三)――比丘と呼ばれたいと願った婆羅門
 八 外道たちの物語
 九 漁師アリヤの物語
 十 戒などをそなえている比丘たちの物語

第二十章 道
 一 五百人の比丘たちの物語(二)――道について語った比丘たち
 二 無常の相についての物語
 三 苦の相の物語
 四 無我の相の物語
 五 パダーナカンミカ・ティッサ長老の物語
 六 豚餓鬼の物語
 七 ポーティラ長老の物語
 八 大勢の年老いた比丘たちの物語
 九 金細工師に縁がある長老の物語
 十 大富豪商人の物語(二)――死はいつ訪れるかわからない 
 十一 キサー・ゴータミーの物語(二)――師がさらに法を説く
 十二 パターチャーラーの物語

第二十一章 さまざまなこと
 一 世尊がガンジス河を旅された物語――ヴェーサーリーの疫病
 二 鶏の卵を食べた女の物語
 三 バッディヤの比丘たちの物語
 四 こびとのバッディヤ長老の物語(三)――師がバッディヤ長老について説かれた法
 五 材木運搬人の息子の物語
 六 ヴァッジ族出身の比丘の物語
 七 チッタ家長の物語
 八 チューラ・スバッダーの物語
 九 独住長老の物語

第二十二章 地獄
 一 女遍歴行者スンダリーの物語――ブッダを陥れようとした外道たち
 二 悪行の結果を味わう者たちの物語
 三 ヴァッグムダー河岸の比丘たちの物語
 四 ケーマの物語
 五 生意気な比丘の物語
 六 嫉妬深い女の物語
 七 大勢の比丘たちの物語(三)――雨安居中の生活に不満を言った比丘たち
 八 ジャイナ教徒たちの物語
 九 外道の弟子たちの物語

第二十三章 象
 一 ブッダがご自身について語られた物語
 二 前生が象使いだった比丘の物語
 三 老いた婆羅門と息子たちの物語
 四 コーサラ国王パセーナディの物語(二)
    ――師が大食のパセーナディ王を戒められた話
 五 サーヌ沙弥の物語
 六 象のバッデーラカの物語
 七 大勢の比丘たちの物語(四)
 八 魔王マーラの物語(二)――師に王になるよう唆す

第二十四章 執着
 一 魚になったカピラの物語
 二 雌仔豚の物語
 三 還俗した比丘の物語
 四 牢獄の物語
 五 ケーマー長老尼の物語
 六 ウッガセーナの物語(一)――芸人の娘と結婚した長者の息子
 七 小弓使い賢者の物語
 八 魔王マーラの物語(三)――ラーフラ長老に恐怖を起こさせようとしたマーラ
 九 アージーヴィカ教徒ウパカの物語
 十 サッカの質問の物語
 十一 息子がいない長者の物語
 十二 アンクラの物語

第二十五章 比丘
 一 五人の比丘たちの物語
 二 ハンサ鳥を殺した比丘の物語
 三 コーカーリカの物語
 四 ダンマーラーマ長老の物語
 五 裏切り行為をした比丘の物語
 六 五つの最初のものを布施する婆羅門の物語
 七 大勢の比丘たちの物語(五)――ソーナ長老と九百人の泥棒
 八 五百人の比丘たちの物語(三)
    ――ジャスミンの花が落ちるのに縁を得て修行に励んだ比丘たち
 九 サンタカーヤ長老の物語
 十 ナンガラクラ長老の物語
 十一 ヴァッカリ長老の物語
 十二 スマナ沙弥の物語

第二十六章 婆羅門
 一 浄心に溢れた婆羅門の物語
 二 大勢の比丘たちの物語(六)――「二つの法」について質問した比丘たち
 三 魔王マーラの物語(四)――マーラが師に質問した話
 四 ある婆羅門の物語(四)――師が弟子たちを婆羅門と呼ぶのはなぜか
 五 アーナンダ長老の物語(二)――師の輝きはすべてを凌ぐ
 六 ある出家者の物語
 七 サーリプッタ長老の物語(三)――サーリプッタ長老を怒らせようとした婆羅門
 八 マハーパジャーパティー・ゴータミーの物語
 九 サーリプッタ長老の物語(四)
    ――方角を礼拝していると誤解されたサーリプッタ長老
 十 結髪外道の婆羅門の物語
 十一 噓つき婆羅門の物語
 十二 キサー・ゴータミーの物語(三)――糞掃衣を着る比丘尼の第一
 十三 ある婆羅門の物語(五)――なぜ自分が婆羅門と呼ばれないのか
 十四 ウッガセーナの物語(二)――ウッガセーナは何も怖れない
 十五 二人の婆羅門の物語
 十六 アッコーサ・バーラドヴァージャの物語
 十七 サーリプッタ長老の物語(五)――サーリプッタ長老の母親の罵り
 十八 ウッパラヴァンナー長老尼の物語(二)――阿羅漢に愛欲はない
 十九 ある婆羅門の物語(六)――逃げて出家した奴隷
 二十 ケーマー比丘尼の物語
 二十一 岩窟に住むティッサ長老の物語
 二十二 ある比丘の物語(四)――打ちすえられても怒りを生じなかった阿羅漢
 二十三 四人の沙弥の物語
 二十四 マハー・パンタカ長老の物語
 二十五 ピリンダヴァッチャ長老の物語
 二十六 ある長老の物語
 二十七 サーリプッタ長老の物語(六)――サーリプッタ長老に執着はない
 二十八 マハー・モッガッラーナ長老の物語(二)
      ――マハー・モッガッラーナ長老に執着はない
 二十九 レーヴァタ長老の物語
 三十 チャンダーバ長老の物語
 三十一 シーヴァリ長老の物語
 三十二 スンダラサムッダ長老の物語
 三十三 ジャティラ長老の物語
 三十四 ジョーティカ長老の物語
 三十五 舞踊家だった長老の物語(一)――舞踊への執着がなくなった長老
 三十六 舞踊家だった長老の物語(二)――快楽と不快を捨てている長老
 三十七 ヴァンギーサ長老の物語
 三十八 ダンマディンナー長老尼の物語
 三十九 アングリマーラ長老の物語(二)――アングリマーラ長老は象を怖れない
 四十 デーヴァヒタ婆羅門の物語

 エピローグ
 註
 『ダンマパダ』偈出現箇所一覧
 総索引