書籍詳細
シンリノコトバノモノガタリシュウ
真理のことばの物語集 第二巻
ダンマパダ・アッタヴァンナナー
- 発売日
- 2021/10
- 判型
- A5判
- ISBN
- 978-4-336-07074-6
- ページ数
- 411頁
定価 7,040円(本体価格6,400円)
内容紹介
『ダンマパダ』第4章から第8章までの由来を物語る全62話
初期仏教最古の詩篇のひとつとされ、古来広く伝承されてきた『ダンマパダ(真理のことば)』。
そのパーリ語註釈書に説かれる、これらの詩句にまつわる物語を原典から全訳!
・サーキヤ族からパセーナディ王に嫁いだ妃の息子ヴィドゥーダバが母の氏族を滅ぼすに至る物語
・東園精舎の鹿母講堂を寄進したミガーラの母ヴィサーカーの生涯と前世の願を描いた物語
・人妻に横恋慕したパセーナディ王が真夜中に聞いた謎の声の意味とは
・死んだ幼子を蘇らせるため、ブッダが指示した秘薬を探し求めるキサー・ゴータミー
など、珠玉の筆致で語られる、時にウィットに富み時に心が洗われる物語の数々を、ご堪能あれ!
著者紹介
松村淳子 (マツムラジュンコ)
1953年、静岡県静岡市生まれ。東京大学文学部卒、同大学院人文科学研究科修士課程修了。オーストラリア国立大学アジア学研究科修士課程修了。ドイツ・ゲッティンゲン大学インド学仏教学専攻博士課程修了(Ph.D.)。神戸国際大学教授、国際仏教大学大学院大学教授を経て、現在、東洋大学大学院非常勤講師。著書に、The Rasavāhinī of Vedeha Thera(東方出版、1992)、訳書に『増支部経典第四巻 原始仏典III』(服部育郎氏と共訳、東京:春秋社、2018)などがある。
目次
第四章 花
一 土地の話に熱中した五百人の比丘たちの物語
二 蜃気楼について瞑想した長老の物語
三 ヴィドゥーダバの物語
四 夫のために供養する女の物語
五 物惜しみのコーシヤ長者の物語
六 アージーヴィカ教徒パーティカの物語
七 チャッタパーニ在家信者の物語
八 ヴィサーカーの物語(一)――ヴィサーカーの結婚、鹿母講堂寄進などの事績
九 アーナンダ長老の質問の物語(一)――風に従っても逆らっても行く香りとは
十 サッカがマハー・カッサパ長老に鉢食を与えた物語
十一 ゴーディカ長老が般涅槃に入った物語
十二 ガラハディンナの物語
第五章 愚か者
一 ある男の物語――パセーナディ王と美しい妻をもつ貧しい男
二 マハー・カッサパ長老と共住弟子の物語
三 アーナンダ長者の物語
四 巾着切りの物語
五 ウダーイン長老の物語
六 三十人のパーヴァー村出身の比丘たちの物語
七 癩病人のスッパブッダの物語
八 ある農夫の物語
九 花輪職人スマナの物語
十 ウッパラヴァンナー長老尼の物語(一)――比丘尼が森に住まなくなったわけ
十一 アージーヴィカ教徒ジャンブカの物語
十二 蛇餓鬼の物語
十三 六十鉄槌餓鬼の物語
十四 スダンマ長老の物語
十五 森林住のティッサ長老の物語
第六章 賢者
一 ラーダ長老の物語
二 アッサジとプナッバスの仲間たちの物語
三 チャンナ長老の物語
四 マハー・カッピナ長老の物語
五 パンディタ沙弥の物語
六 こびとのバッディヤ長老の物語(一)――阿羅漢は怒らない
七 カーナーの母の物語
八 五百人の比丘たちの物語(一)
――雨安居のあいだ、飢えても耐え忍んだ比丘たち
九 ダンミカ長老の物語
十 聞法の物語
十一 五百人の客来比丘たちの物語
第七章 阿羅漢
一 ジーヴァカの質問の物語
二 マハー・カッサパ長老の物語(二)――執着を離れたマハー・カッサパ
三 ベーラッティシーサ長老の物語
四 アヌルッダ長老の物語
五 マハー・カッチャーヤナ長老の物語
六 サーリプッタ長老の物語(一)――サーリプッタ長老に怨みを抱いた比丘
七 コーサンビー住のティッサ長老と沙弥の物語
八 サーリプッタ長老の物語(二)――ブッダの質問に答えたサーリプッタ
九 アカシアの森のレーヴァタ長老の物語
十 ある女の物語
第八章 千
一 処刑人タンバダーティカの物語
二 バーヒヤ・ダールチーリヤ長老の物語
三 クンダラケーシー長老尼の物語
四 損失について質問した婆羅門の物語
五 サーリプッタ長老の叔父の婆羅門の物語
六 サーリプッタ長老の甥の物語
七 サーリプッタ長老の友人の婆羅門の物語
八 長寿青年の物語
九 サンキッチャ沙弥の物語
十 カーヌ・コンダンニャ長老の物語
十一 サッパダーサ長老の物語
十二 パターチャーラー長老尼の物語
十三 キサー・ゴータミーの物語(一)――死んだ息子を救う薬をもとめた女
十四 バフプッティカー長老尼の物語
註