書籍詳細
ニホンジンノタメノカクダイジテン
日本人のための「核」大事典
核兵器 核軍縮・不拡散 核政策・戦略など核に関する疑問に応える
- 発売日
- 2018/12/18
- 判型
- A5判
- ISBN
- 978-4-336-06323-6
- ページ数
- 312頁
定価 4,620円(本体価格4,200円)
内容紹介
究極の理想である「核兵器のない世界」実現への道筋はまったく見えてこない。現実に存在する核の脅威をどのように認識し、どう対処すべきなのか? 本書は、そうした疑問を持つ多くの日本人に応えるため、「核」問題に詳しい研究者らにより、身近な事典として集大成したものである。
核兵器の原理や仕組み、核兵器の開発・発達の経緯、地球上に拡散した核兵器の実態、主要国の核政策・戦略や核をめぐる国際的な取り組み、そして日本への核脅威の実態と日本が取り得る核抑止のための選択肢など、幅広い内容をわかりやすく展開。
著者紹介
日本安全保障戦略研究所 (二ホンアンゼンホショウセンリャクケンキュウジョ)
共同執筆者略歴:
小川清史(おがわ きよし)
元・西部方面総監(陸将)
浜谷英博(はまや ひでひろ)
三重中京大学名誉教授。現在、防衛法学会名誉理事長。比較憲法学会名誉理事。
樋口譲次(ひぐち じょうじ)
元・陸上自衛隊幹部学校長(陸将)
目次
序章 恐怖の「第2次核時代」へ突入した世界
第1章 核時代を読み解くためのキーワード
1:核時代の始まり
2:世界の国々の核保有状況
3:核戦略
4:核兵器とその運搬手段
5:核兵器の効果・影響
6:新たな脅威としてのHEMP攻撃
7:弾道ミサイル防衛(BHD)の概要
第2章 米国の核政策・戦略と国際社会の核開発の動き
1:第2次世界大戦前後の核兵器開発
2:戦後の米国の核政策と国際社会の核開発等の動き
3:冷戦間に発展した米ソを中心とする核戦略の推移
4:冷戦後の米国の核戦略
第3章 核をめぐる国際的取り組み
1:核実験を禁止する取り組み
2:核兵器を増やさない取り組み
3:非核兵器国と核兵器国による核兵器の配備を禁止する取り組み
4:原子力エネルギーの平和利用と国際管理体制
第4章 核拡散のメカニズムと「第2次核時代」─「恐怖の核時代」の再来─
1:核兵器不拡散条約(NPT)非批准国・北朝鮮などの核開発
2:核拡散のメカニズム
3:核保有国等の現状と核開発に進む可能性のある国々─「第2次核時代」へ─
第5章 日本の核政策
1:歴代日本政府の核政策
2:非核化政策の選択
3:日本の非核化政策の概要
第6章 日本を取り巻く核の脅威
1:日本にとって脅威となりうる核兵器
2:中国 核兵器計画/ミサイル戦力
3:ロシア 核兵器計画/戦略核戦力/中・短距離核戦力及び戦術核戦力
4:北朝鮮 核兵器計画の現状/弾道ミサイルの開発
第7章 英仏独の核戦略と核政策
1:英国の核戦略と核政策
2:フランスの核戦略と核政策
3:ドイツの核政策
4:日本の核抑止力強化の参考としてみた場合の英仏独の核保有態勢の特性
第8章 日本の核政策・核戦略のあり方
1:核抑止のための核政策
2:核の脅威を抑止するための核戦略と同盟戦略─その意義と日本の現状─
3:日本の核戦略の問題点
4:日本の核戦略のあり方
5:日本が核政策を転換し核兵器の保有を余儀なくされる場合の選択肢
終章 いかに核の危機を克服するか─「キューバ危機」から北朝鮮問題を考える─
【巻末参考資料その1 】核兵器の原理と仕組み
【巻末参考資料その2 】核兵器の研究開発、核戦略発展等の経緯
【巻末参考資料その3 】核軍縮・核軍備管理に関する主要な条約