書籍詳細
カサハラカズオケッサクセン バクチウチソウチョウトバク ショキニンキョウエイガヘン
笠原和夫傑作選 博奕打ち 総長賭博――初期~任侠映画篇
- 発売日
- 2018/10/24
- 判型
- A5判
- ISBN
- 978-4-336-06309-0
- ページ数
- 480頁
定価 5,720円(本体価格5,200円)
内容紹介
『博奕打ち 総長賭博』『仁義なき戦い』など日本映画史に燦然と輝く名作群をのこした日本最大の脚本家笠原和夫、初の選集がついに刊行。シナリオの第一級教科書にして、極上のエンターテインメントを全三巻に集成!
第2回配本(第1巻)は初期~任侠映画篇として美空ひばり主演の文芸物『風流深川唄』、東映任侠映画を代表する人気シリーズ第一作『日本侠客伝』、そして金字塔的作品『博奕打ち 総長賭博』、そして東映会長岡田茂の一代記『映画三国志』を収録。解題=伊藤彰彦 別冊付録=笠原和夫単行本未収録エッセイ、高橋洋
【既刊での予告と異なり、『日本侠客伝』が追加収録となりました】
〈「緋牡丹博徒」「日本女侠伝」「女渡世人」「昇り龍」等々“藤純子”の作品の殆どは先生に書いて戴きました。台詞を言うのが精一杯だった私が“藤純子”として、二十歳台の九年間を走り続けられたのは、先生の脚本と、マキノ先生、山下監督の手取り足取りのご指導のお陰だと思っています。そして、今も“富司純子”として女優が続けられているのは、先生から戴いた“台詞”が私のその後の人生の中でいつの間にか、活きた“言葉”として身に染込み、私の力となっているのを今あらためて感じております。〉 富司純子
●収録作品
『風流深川唄』
『港祭りに来た男』
『祇園の暗殺者』
『めくら狼』
『日本侠客伝』
『博奕打ち 総長賭博』
『博奕打ち いのち札』
『女渡世人 おたの申します』
『映画三国志 映画に夢をかける男たち』(テレビ作品)
●好評既刊
第二巻 収録作品 *=未映画化作品
『仁義なき戦い』
『仁義なき戦い 広島死闘篇』
『仁義なき戦い 代理戦争』
『仁義なき戦い 頂上作戦』
『県警対組織暴力』
『やくざの墓場 くちなしの花』
『沖縄進撃作戦』*
『実録・共産党』*
●続刊
第三巻 日本暗殺秘録 昭和史~戦争映画篇 (2018年11月刊)
『日本暗殺秘録』
『あゝ決戦航空隊』
『大日本帝国』
『昭和の天皇』*
『226【第1稿】』
『仰げば尊し』*
著者紹介
笠原和夫 (カサハラカズオ)
昭和2年(1927)東京生まれ。新潟県長岡中学を卒業後、海軍特別幹部練習生となり、大竹海兵団に入団。復員後、様々な職につき、昭和29年東映株式会社宣伝部に常勤嘱託として採用される。昭和33年、脚本家デビュー。美空ひばりの主演作や時代劇、『日本侠客伝』シリーズ、『博奕打ち 総長賭博』をはじめとする東映任侠映画、『日本暗殺秘録』、『仁義なき戦い』四部作、『二百三高地』『大日本帝国』、『226』等を執筆。平成14年死去。