書籍詳細
ゲンダイノシニカタ
現代の死に方
医療の最前線から
- 発売日
- 2018/10/22
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 978-4-336-06285-7
- ページ数
- 264頁
定価 2,970円(本体価格2,700円)
内容紹介
医師として長年患者の死に立ち会ってきた著者が、今日の人の死の有り様への懐疑を訴え、そこに集約されている医療問題、倫理・社会問題、道徳観、死生観、哲学、歴史的考察を通じて何を正すべきか、家族や親しい人の「死」をどう受け止め、また、自分の死とどう向き合うべきかを問いかける。
実に正直で人間味あふれる本であり、挑発的だが、とても重要だ。(ガーディアン評)
本書の核心は、過度の終末期医療である。医療の中心的役割を患者への慰めと救いに求め、それが死の床にある患者のためになると説く。(パブリッシャーズ・ウィークリー評)
訳者あとがきの一部をこちらでご覧いただけます。
書評サイト「ALL REVIEWS」 https://allreviews.jp/review/2851
著者紹介
長年イギリスの国民保健サービス(NHS)で勤務。現在は故郷アイルランド南部のコークで医療に従事。2016年に”The Way We Die Now”を出版し、スウェーデンと日本で翻訳もされている。同書は2017年にBMA出版賞(英国医師会出版賞)を受賞。邦訳版『現代の死に方――医療の最前線から』(国書刊行会、2018年)。
小林政子 (コバヤシマサコ)
明治学院大学英文学科中退、外務省入省。リスボン大学留学後、1988年に外務省を早期退職して翻訳を志す。
主な訳書に、『私の見た日本人』(パール・バック著、2013年)、『壊血病』(2014年)、『最後のヴァイキング』(2017年)共にスティーブン・R・バウン著、『現代の死に方』(シェイマス・オウマハニー著、2018年)、『2084年報告書』(ジェームズ・ローレンス・パウエル著、2022年)(以上 国書刊行会より出版)。『ギリシャ人ピュテアスの大航海』(バリー・カンリフ著、2023年 青土社)などがある。
目次
第一章 私は何を知っているか
第二章 隠された死
第三章 勇敢であることへの躊躇い
第四章 貧しき者の最後
第五章 死亡学
第六章 有名人癌病棟
第七章 コントロールへの情熱
第八章 哲学するとは、死に方を学ぶこと
第九章 永遠に生きる
第十章 被造物