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書籍詳細

ワルプルギスノヨル

ワルプルギスの夜

マイリンク幻想小説集

グスタフ・マイリンク
垂野創一郎

発売日
2017/10/16
判型
A5判
ISBN
978-4-336-06207-9
ページ数
450頁

定価 5,060円(本体価格4,600円)

※品切増刷未定

内容紹介

マイリンクは幻想文学の巧みなテロリストである。(J・L・ボルヘス)

全15編が本邦初訳、ドイツ幻想小説派の最高峰マイリンクの1巻本作品集成。
『白いドミニコ僧』『ワルプルギスの夜』の2長篇小説のほか、
短篇8編とエッセイ5編を収録。

山尾悠子推薦
「百塔の街の迷宮の主、紙の王冠を戴く男。黄金の霧に踏み迷い、鏡や錬金術やドッペルゲンガーや両性具有者たちのイメージを辿っていけばひとは迷路の奥でその男に出逢う。出口も入口もなく、高い窓がひとつあるだけの寂しい部屋でかつてゴーレムに出逢ったことも忘れない。その顔は我々じしんの顔をしており、マイリンクの名は額にくっきり焦げ付いたひとつの指の痕のようだ。」

著者紹介

グスタフ・マイリンク (グスタフマイリンク)

1868-1932。オーストリアの作家。神秘小説「ゴーレム」で名高い。

垂野創一郎 (タルノソウイチロウ)

1958年、香川県生まれ。東京大学理学部卒。訳書にレオ・ペルッツ『最後の審判の巨匠』(晶文社)、『夜毎に石の橋の下で』『ボリバル侯爵』『スウェーデンの騎士』(国書刊行会)、バルドゥイン・グロラー『探偵ダゴベルトの功績と冒険』、アレクサンダー・レルネット=ホレーニア『両シチリア連隊』(東京創元社)など。

目次

Ⅰ 初期短編
   黒い玉
   真実の滴
   蒸発した脳
   熱
   キマイラ

Ⅱ ワルプルギスの夜

Ⅲ 白いドミニコ僧――見えないものの日記から

Ⅳ 後期短編
   鏡像
   白昼夢
   時計作り

Ⅴ エッセイ
   わたしの最も不思議な幻視
   魔術の図形
   魔術と賭け事
   いかにしてわたしはプラハで黄金を作ろうとしたか
   船頭

解説・垂野創一郎