書籍詳細
シンペンニホンゲンソウブンガクシュウセイダイハチカン
新編日本幻想文学集成 第8巻
- 発売日
- 2017/12/15
- 判型
- ISBN
- 978-4-336-06033-4
- ページ数
- -頁
定価 6,380円(本体価格5,800円)
内容紹介
夏目漱石 富士川義之編
内田百閒 別役実編
豊島与志雄 堀切直人編
島尾敏雄 種村季弘編
漱石と夢文学。
アーサー王伝説を踏まえたファンタジー「幻影の盾」。SPレコードにまつわる怪異をえがいた「サラサーテの盤」。妖しい幽霊屋敷を舞台にした都市幻想小説「白血球」。超現実主義的手法で夢の世界を克明に記述した「夢の中での日常」。他全38編。
夢の記述と夢の軌跡。
著者紹介
夏目漱石 (ナツメ ソウセキ)
内田百閒 (ウチダヒャッケン)
豊島与志雄 (トシマヨシオ)
島尾敏雄 (シマオトシオ)
富士川義之 (フジカワヨシユキ)
1938年生まれ。評論家・英文学者。著者に、『風景の詩学』『記憶のランプ』『幻想の風景庭園』など。
別役実 (ベツヤクミノル)
堀切直人 (ホリキリナオト)
種村季弘 (タネムラスエヒロ)
1933年~2004年。東京大学文学部独文科卒。國學院大學教授。著作集『種村季弘のネオ・ラビリントス』全8巻(河出書房新社)、訳書ホッケ『迷宮としての世界』美術出版社(共訳)、『怪奇・幻想・綺想文学集 種村季弘翻訳集成』(国書刊行会)などがある。
目次
夏目漱石 富士川義之編
夢十夜
永日小品 より
琴のそら音
一 夜
趣味の遺伝
変な音
カーライル博物館
倫敦塔
幻影の盾
薤露行
解説 幻想作家漱石
内田百閒 別役実編
盡頭子
件
道 連
豹
冥 途
昇 天
山高帽子
影
狭 莚
青炎抄
東京日記
サラサーテの盤
解説 内田百閒的幻想の特質
豊島与志雄 堀切直人編
白 蛾
沼のほとり
白血球
都会の幽気
或る女の手記
道 連
白塔の歌
どぶろく幻想
霊 感
幻の園
真夜中から黎明まで
猫 性
怪異に嫌はる
解説 謙譲な闘い
島尾敏雄 種村季弘編
孤島夢
石像歩き出す
摩天楼
夢の中での日常
勾配のあるラビリンス
亀甲の裂け目
大 鋏
月 暈
死人の訪れ
子之吉の舌
鬼剥げ
むかで
冬の宿り
解説 へんなあひるの子